【進撃の巨人】 NTEOTW KYHU season3 (ページ10)

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27 絶望② ページ10

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調査兵団が駆けつけた時には、もう手遅れだった。

鎧の巨人によって、シガンシナ区の内壁まで破られ、ウォール・マリアも既に失陥していた。

人々の避難の支援、巨人の足止めなどを行ったが、ほとんど(・・・・)の住民の移動が完了するとすぐに撤退命令が出た。

巨人と戦うどころか、行方不明者の捜索に手を回すほどの余裕はなく、手も足も出ないまま、逃げるようにしてウォール・マリアを去るしかなかった。

それから２日間、ウィルは高熱に苦しんだが、人手不足により、微熱まで下がった３日目には通常業務に復帰していた。

壁破壊と人々への対応に加え、壁外調査の事後処理に追われた調査兵団に、休む暇などなかった。若い兵士ほど、心身の疲労に耐えられず限界を訴える者が多かった。

ウィルが一週間ぶりにシャーディスの姿を見ると、こんなにも短期間でこれほどにも人は変わってしまうのかというほど、やつれきってしまっていた。

そんなシャーディスの姿を見てから、エルヴィンの団長就任が決まるまであっという間のことだった。

ちょうどその頃、安否確認が取れずにいた叔母から一通の手紙が届いた。

無事を確認できて安心できたのは束の間で、手紙の内容は妹の元へすぐに来るようにというものだった。

すぐにエルヴィンの元へ向かい、休暇の許可を取ろうと思ったが、そこへ向かう途中ハンジに引き止められる。

「ハウターが、死んだよ＿＿＿＿＿＿＿＿」