【進撃の巨人】 NTEOTW KYHU season3 (ページ4)

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25 拠点⑥ ページ4

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誰も来てくれなかった。

紫の煙弾に気づいた者がいなかったか、他もそれどころではないほど乱れているのか...

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続々と今回の目的地に着き、それぞれの配置に移動していく。

今回の壁外調査は、壁外の巨大樹の森に拠点を作ることが目的だ。

森の外側で巨人の侵入を防ぐ者

森の中の巨人を駆逐する者

拠点づくりの作業を行う者

第二、三の班の者たちは、森の中心部に集まっている。

「マーティ、機動班は君だけかい？」

第二の“森の中の巨人を駆逐する”班の一つである、機動班は未だマーティしか到着していない。

先に到着していたハンジは、いつもの陽気な声色だが、眉を下げて尋ねる。

「ああ。今日は皆苦戦しているようだ。

アダム、ビサの方はそろそろだと思うが...」

「ウィル達は？！」

「...まだ、何も。」

「そんな…」

「さっき、エルヴィン分隊長から

‘‘後列の兵士達も集まったから、機動班の分は他の班で補って進める’’

って言われたよ。」

「本当かい？！

団長もエルヴィンも、まったく…冷たいねぇ。」

「壁外に長居はできないからな。」

マーティの言う通り、壁外に居る時間が長ければ長い程、リスクは上がる。シャーディスもエルヴィンも仲間の無事を信じている。

が、集団にとって最良の選択を導かなければならない。

リヴァイはというと、森の外側で待機していた。

周りの兵士達が今回の壁外調査はあまり良い流れではないと話していて、リヴァイも内心落ち着かなかった。

拠点作りのため、森の中で兵士達が動き出した頃、アダムとビサがやって来た。

「すみません！！

怪我人がいるのですぐに治療をお願いしますッ！！」

木の枝に留まっている兵士達に向かって必死に声を出す。

‘‘機動班が戻ってきた’’

‘‘機動班に負傷者が出た’’

と、そこに待機していた兵士達も慌ただしく動き出す。

「お前、この足で馬乗ってきたのか？！」

複数の兵士に支えられて高い枝まで上がって来るアダムの横にビサはピッタリとくっついている。

その瞳には今にも零れ落ちそうな涙が溜まっている。

アダムの応急処置が行われている間、ビサは女兵士に少し離れた所に連れていかれ待機していた。

「おい、お前の班長は何処にいる？」