エプロンと狼さん。 ページ8
夜。仕事が終わって家に帰ると、Aがエプロンをしてキッチンに立っていた。
『あ、おかえりなさい。ご飯、もう少しで出来るからちょっとまっててねっ』
俺は即座にAのエプロン姿に夢中になった。
ギンガムチェックのシンプルなエプロンだが、またそこが良い。
｢エプロン、似合うじゃねーか｣
『本当っ？』
Aはきらきらと目を輝かせると、照れた様子ではにかんだ。
｢なんか新妻みてえだな。可愛い｣
『…もうっ。なにそれ』
しみじみ言うとAは恥ずかしくなってしまったようで、照れ隠しに俺に背を向けてしまった。
それが可愛くて 後ろから彼女を抱きしめる。
『晃牙くん、邪魔しないで。』
｢邪魔してねえよ、抱きついてるだけだろーが｣
『それが邪魔って言ってるのっ』
邪魔だとは言いつつ抵抗はしないAにいたずら心がむくむくと芽生え始め、耳を甘噛みする。
｢ん、ひゃっ｣
可愛い悲鳴が上がって、彼女はますます俺様の男の本能とかいうやつを奮い立たせた。
『こ、こらっ！本当に怒るよ！』
｢お前が可愛いからわりいんだろ｣
｢うぁ、ん、くすぐっ、たい｣
反対側の耳も指で触って両耳を責めるとAはより一層可愛らしい反応をした。
ああ、もう我慢しないで襲っちまおう。
かわいいエプロン姿でのほほんとしてるコイツが悪い、うん。と自分を納得させて服に手を入れようとした瞬間、
ピー、ピー、ピー、と規則的な機械音が部屋中に鳴り響いた。
『ああっ、そうだ、キッチンタイマーつけといたんだった』
Aは俺様の腕から逃げるようにキッチンタイマーを止めにいった。
こんなにもキッチンタイマーに殺意を覚える人はいるのだろうか。いや、この世界に俺様くらいだろう。
『晃牙くんっ、ご飯できたよっ』
｢おう…｣
1度高まった熱を体に秘めたまま、もんもんと飯を食うことになる俺様なのだった。
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さぁ - えー、私も作者さんと同じく晃牙君が最推しなんですよね、はい☆特に俺様の← 甘えてくる晃牙君も押し倒してきてる晃牙君も好き...。一気に読んじゃった。凄く面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2021年6月14日 14時) (
レス) id: fd66046518 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るこな | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/dokkin_muchu
作成日時：2021年6月3日 17時
