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「1、僕の目に付く所に居ること」
「2、周囲に目を張ること。警察やパトロール、火の用心の団体、後は学生の通学路とか人が集まる場所は気を付けてね」
「3、一度踏み入れたことから手を引こうとしない」
「一緒に沈んでもらうよ、君の人生は僕の手の中に預けられたも同然だからね。その選択は、君がした」
「あの、一つだけ質問してもいいですか」
「なぁに?」
「お名前を」
「ありゃ、指名手配のポスターに名前も書いてあるはずなんだけどな…まぁいいや、五条悟だよ」
「五条悟さん」
「うん、五条でも悟でも呼びやすい名前で呼んでもらって構わないよ。でも、移動する際は人との接触は避けられないから、その時は名前を変えてね」
与えられた3つの条件を呑んだはいいが、疑問がいくつかまだ生まれる
そもそもこの目立った容姿では、バレるのも時間の問題だ
何より高身長で白髪、サングラス
私が指名手配犯ですと主張してる様にすら見える
「あぁ、僕の容姿じゃすぐバレるって思ってる?」
疑問に思っていた部分を確実に突き、見抜く
小さく頷くと、「そりゃそうだよね、こんな異世界級のイケメンが指名手配犯なんだもん、目立っちゃうよね」と自分の容姿を褒めに褒め
様々なポーズを取っているが、静けさを持った公園の木に留まっていた鳥が
バサッと音を立てて空へ羽ばたいていった
鳥をも逃げる…
「さて、今日寝泊まりする場所を決めなきゃね。その荷物の中身は?」
ベンチの横に置いた荷物の中身は
服や携帯、一応の生活必需品が揃っている
「生活必需品です」
「お金は持ってるの?」
「ほんの少し」
「よし、じゃあそれはとっておくとして…一番近い河原の橋下にでもしよう」
「これからよろしくね、…えーっと…」
「Aです」
「Aちゃん」
「よろしくお願いします、五条さん」
路地裏という路地裏をすり抜けて橋下へ移動していく
もし、警察に見つかって、逮捕される寸前にまで追い込まれる状態になったら
私と五条さんはどうするんだろうか
隣で歩く五条さんは、警察に怯えることもせず
鼻歌交じりに歩いている
この人も、大分不思議で
イカれてるんだ
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黒凛蝶(プロフ) - 玲奈さん» 閲覧、コメント有難う御座います!とても素敵なお言葉を本当に本当に有難う御座います…思わず泣きそうになってしまいました。背中を更に強く押されたような気がします。どうかこれからも何卒宜しくお願い致します! (2022年8月8日 23時) (レス) id: e6bcf3a4ef (このIDを非表示/違反報告)
玲奈(プロフ) - コメント失礼します!凄く素敵なお話を書いて下さりありがとうございます!途中からほんとにドラマを見ている気がして…とゆうかこれはもうドラマ化すべきなのでは!?となりました 黒凛蝶様の書く小説は好きな作品が多くて嬉しいです!これからも応援してます! (2022年8月8日 4時) (レス) @page50 id: d602917972 (このIDを非表示/違反報告)
黒凛蝶(プロフ) - うぇいさん» コメント、閲覧ありがとうございます!そう仰っていただき作者の目頭が熱くなりました…。読んで頂き本当本当に感謝です! (2022年1月6日 21時) (レス) id: e6bcf3a4ef (このIDを非表示/違反報告)
うぇい - とても素敵な作品。終盤の展開に目頭が熱くなった (2022年1月6日 19時) (レス) id: daba836190 (このIDを非表示/違反報告)
黒凛蝶(プロフ) - おまるさん» コメント、閲覧ありがとうございます!おまるさんの楽しみとなれる作品を作れて作者は本望です…!今作は完結してしまいましたが、またの機会がございましたら何卒作者をよろしくお願い致します (2021年6月27日 1時) (レス) id: e6bcf3a4ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒凛蝶 | 作成日時:2021年4月16日 20時