検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:10,661 hit

拾漆 ページ18

Aside


恵「原因が分かるって、なんだよ。」

《白蓮が落ち着いてから伏黒はそう問いかけた》


恵「風邪とか熱中症で、口から血なんか早々出るもんじゃねぇだろ。」



恵「さっきの訓練も、その前だって、様子が変だった。」




恵「何か隠してること、あんじゃねぇのか」



《沈黙の中には張り詰めた緊張感があった。伏黒は白蓮を真っ直ぐ見つめている。》



《白蓮は依然として、押し黙ったままだった。》



黒が困る



私が話すと、黒が困る


悪縷が出たら嫌


でも、原因が分かるって言った



隠し事はしちゃいけない


《白蓮は部屋の窓を見つめて心を整理した。そして一言だけ放った》






『黒、私、死んじゃうかも、しれない。』




《嘘などではない、紛れもない事実であり、白蓮にとっては言い難いことであった。》



《伏黒の瞳孔が小さくなった。驚きだけではなく、きっと絶望も含まれているのだろう。》


恵「な、死ぬって…どういうことだ、」




『…病気じゃ、ない。』


恵「じゃあ─




『呪い─……?』



《日常的な会話の様に、深刻さの面持ちもなく、不安を感じさせない声色で。自然に。》



恵「呪、い………?」



《一方の伏黒は状況を整理出来ずにいた。頭の中では理解出来ていてもその情報をどうしていいか分からずにいた。》


《姉も寝たきりで一向に目覚める傾向がなく、伏黒の家族と呼べる者は実質としてゼロに等しかった。だからこそ、呪いによって罪の無い人間が》



《善人が不幸になる事を望んではいなかった。》





『…大丈夫、自分で、できる。』



《伏黒を見つめ、安心してくれと訴え掛けた。》





恵「………何かあったら必ず俺の所に来い。理由はなんでもいいから。」



《伏黒はそう言って白蓮の部屋を後にした》


──────




恵「……んで、Aまで……っ」

拾捌→←拾陸



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.5/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
42人がお気に入り
設定タグ:伏黒恵 , 五条悟 , 呪術廻戦   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:黒凛蝶 | 作成日時:2020年11月22日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。