7話 ページ8
A「それは、君に生きていて欲しいからだよ」
しのぶ「なんで…」
A「それにカナエはこう言うと思うよ、私の事は構わず生きなさいって」
しのぶ「…姉さんっ…」
しのぶの耳元で思った事を言うと、そのまま泣き始めた。その姿は昼間見ていた姿とは全く違う別人のようだった。
A「落ち着いた？」
しのぶ「はい、ありがとうございます…」
Aは抱き寄せていた体を引き離し、しのぶの頬を付いていた涙を指で拭った。
A「だからもう、毒とか食べちゃダメだからね」
しのぶ「はい」
A「約束」
小指を目の前に出して約束を交わした。
しのぶ「屋敷に帰りましょう、日を改めて近くを案内します」
A「ありがとう」
それから2人で蝶屋敷に向けて歩き始めた。
A「私あんまり分かんないんだけど、藤の花の毒って何？」
しのぶ「分からないで聞いたんですか？」
A「聞いたことがあっただけだから」
しのぶ「藤の花は鬼が1番苦手なものなんです」
A「なるほど、それって私が食べるのが1番いいんじゃない？」
しのぶ「はい？」
A「だって私、花藤だよ？」
しのぶ「それとはまた違います」
A「そっか、如月って人はどんな人だったの？」
しのぶ「そうですね、あまり人と関わるのが嫌なタイプでしたよ」
A「何それ、今の私と違うじゃん」
しのぶ「ふふっ、そうですね、あとは負のオーラが強かったです」
A「まじか…」
しのぶ「それがどうしたんですか？」
A「これから皆と会う時はそうしないと怪しまれるかと思って」
しのぶ「それは困りましたね」
A「困ったよ…」
しのぶ「それでは私も聞いていいですか？」
A「なに？」
しのぶ「未来では私が死んだ後、カナヲ達は幸せでしたか？」
鬼舞辻無惨が死んだことは知っていた。しかし、それ以降の話は耳にした事がなかった為、少し難しい顔をしてしまった。
A「多分、幸せだったと思うよ」
しのぶ「どうしたんですか？」
A「私、余り漫画読んでなかったから聞いた話しか知らないんだ」
しのぶ「漫画？」
A「私の生きていた世界とここの世界は違うんだ」
しのぶ「難しいですね」
A「理解しなくてもいいよ」
A「唯、近いうちに煉獄さんが無限列車の任務で死ぬ」
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天霧(プロフ) - 大切な人だから悲しませたくない。だからあんな事を言って距離を置いた。確かに、夢主はこの世界の住人じゃないいずれ死んでしまう…。その事を分かっていても離れたくないしのぶさん…。辛いですね。早く寄りを戻して欲しいですね (2022年1月31日 16時) (
レス) @page40 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 続きがとても気になります。次の更新待ってます！ (2022年1月28日 12時) (レス) @page38 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にーと。 | 作成日時：2021年12月19日 3時
