42話 ページ43
ここはいつもの違う歪んだ世界。周りは白ではなく灰色のようだった。
カナエ「こんにちは」
A「カナエさん、こんにちは」
カナエ「どうしてしのぶと別れちゃったの？」
A「私はしのぶさんの事が好きです」
カナエ「好きなら別れなくても」
A「違うんです」
カナエ「え？」
A「お互いに好きだから、私が死んだ後、辛い思いとかして欲しくない、だから、今そうしてるんです」
カナエ「今の方が辛いと思うわ」
A「え？」
カナエ「しのぶのことだから、察するとは思うけど、そういう事はちゃんと話し合った方が上手くいくわよ」
A「もういいんです」
カナエ「だめよ」
A「私はこの世界に生きる人を守って、鬼の居ない世界にして死ぬ！」
怒鳴りつけるように言葉を放つ。
カナエ「それは違うわ」
A「は？」
カナエ「みんなで守って、鬼の居ない世界で生きるのよ」
今まで言っていた事と矛盾していて、混乱しながら目を覚ました。
A「どういう事だよ…」
外を見るとすっかり夜になっていた。
A「あぁ、またひとりぼっちか…」
1人と言うのが慣れているからどうも思わない。けど、今まで誰かと一緒だったから少し寂しいとも思った。
それから任務以外ずっと屋敷に引きこもった。2週間が経ったある日、恋柱と霞柱が上弦と戦って負傷したらしい。それから3日後ぐらいに柱合会議が開かれた。
A「御館様に諸事情で出られないと伝えてくれない？」
鴉「ｶｧｧｱ、了解シタ、ｶｧｧｱ」
それから数十分後ぐらいに返事が来た。
鴉「ｶｧｧｱ、御館様カラ伝達ダ、ワカッタ、連絡アリガトウ、話ハ前二言ッタコトダカラ気二シナイデ、ｶｧｧｱ」
鴉の伝達を聞いてからお風呂に入りに行った。鏡を見ると首ら辺に紫のような痣があった。
A「え、これ」
よくよく見ると、藤の花のような模様があった。
A「これ、刺青みたいだな」
お風呂から出たら、隊服に着替えると、痣がはみ出ていることに気づく。
A「これは不味いな」
手ぬぐいをとりあえず巻いて見るが、少々ダサかったので買いに行くことにした。
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天霧(プロフ) - 大切な人だから悲しませたくない。だからあんな事を言って距離を置いた。確かに、夢主はこの世界の住人じゃないいずれ死んでしまう…。その事を分かっていても離れたくないしのぶさん…。辛いですね。早く寄りを戻して欲しいですね (2022年1月31日 16時) (
レス) @page40 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 続きがとても気になります。次の更新待ってます！ (2022年1月28日 12時) (レス) @page38 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にーと。 | 作成日時：2021年12月19日 3時
