3話 ページ4
よく分からないまま、しのぶの後をついて行った。屋敷に着くと、庭には蝶が沢山いた。見とれているとしのぶに声をかけられた。
しのぶ「こちらに来てください」
A「あ、うん」
またもしのぶについて行き、今度は診察室に入った。
A(病院なのか？ここ)
しのぶ「こちらに座ってください」
A「あ、はい」
しのぶの前の椅子に腰掛けると同時に質問をされた。
しのぶ「先程はどうしたんですか？」
A「えっと、何がですか？」
しのぶ「御館様の事も、私達の事も、刀の事も、全て忘れてしまったように聞こえましたので」
A「…本当に分からないんだ」
しのぶ「どういう事ですか？」
A「…建物とか街の風景とか古そうだったけど、昔の婆ちゃんの家に居るみたい」
しのぶ「昔？江戸時代の事ですか？」
A「そんな昔じゃないよ」
昔の事を思い出しながら話すが、しのぶの口から『江戸時代』という言葉を聞いて驚きで笑いが込み上げてくる。
しのぶ「そんなに笑わなくても」
A「ごめんごめん、昭和ぐらいの話だよ」
しのぶ「昭和？」
A「大正時代の次の年代だよ」
しのぶ「えっと、今、大正時代ですよ？」
A「え？」
話が噛み合わない理由がしのぶの一言でやっと分かった。私が過去に転生したんだと。
しのぶ「分からないのも無理ありませんね、他の方には秘密にしましょう」
A「ごめんね、ありがとう」
他の人にバレれば、何言われるか分からない為2人だけの秘密になった。
しのぶ「私は鬼殺隊、蟲柱、胡蝶しのぶです」
A「鬼殺隊…蟲柱…胡蝶…しのぶ…なんか、どこかで聞いた事ある…」
しのぶ「本当ですか？」
A「うん…私も自己紹介するね、私は、花藤A、前の時代で私は死んだの」
しのぶ「どうしてですか？」
A「笑われるかもしれないけど、人間関係が上手くいかなくて、頼れる人も居なくて、焼死した」
しのぶ「なぜ焼死だったんですか？」
A「ちゃんと死ねると思って」
しのぶ「そうだったんですね、だからここに痣があるんですね」
しのぶはゆっくりとAの首に手を当てた。
A「え？そうなの？」
しのぶ「はい、お風呂に入ったときに見てみてください」
A「うん…私はこっちでなんて名前だったの？」
しのぶ「闇柱、如月Aさんです」
A「その柱ってなに？」
しのぶ「簡単に言えば鬼殺隊で1番強い人ですよ」
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天霧(プロフ) - 大切な人だから悲しませたくない。だからあんな事を言って距離を置いた。確かに、夢主はこの世界の住人じゃないいずれ死んでしまう…。その事を分かっていても離れたくないしのぶさん…。辛いですね。早く寄りを戻して欲しいですね (2022年1月31日 16時) (
レス) @page40 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 続きがとても気になります。次の更新待ってます！ (2022年1月28日 12時) (レス) @page38 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にーと。 | 作成日時：2021年12月19日 3時
