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トントンに受け止められたグルッペンの背中には、良く見るステーキナイフが深々と刺さっていた。
抜くと血が出て大量出血に繋がるだろう。
トントンは素早くグルッペンを抱き上げ医務室へと向かった。
最後に、化け物を睨む事も忘れず…
今此処に居るのは私とコネシマ、シャオロンにゾム、エーミールと鬱まで、そして…
｢許さない許さない許さない許さない！！！！返せ！！！私の時間を返せよォ！！！｣
床に倒れたまま暴れている女。
その女を冷たい目で見下すのは、私以外だ。
｢ヘレネの姿でんな事すんなや殺すぞ｣
｢気色悪いなぁ、シッマ殺れば？｣
｢こ、殺すこと出来へんの？｣
｢気持ちは分かるけど身体はヘレネさんやからね？｣
｢や、やって俺もう我慢出来へん……｣
グルッペンさんを刺されたからなのか、それともヘレネの身体で醜態を晒しているからなのか5人からとてつもない殺気が伝わってきた。
ゾムの殺気に慣れることはないが、今この状況は全く怖くない。
怒っているのは、私もだ。
｢…皆さん、グルッペンさんを刺されて許せない気持ちは分かります。ですが…｣
｢ん、いいよAちゃん｣
私にこいつをやらせてほしいと頼む前に、鬱は簡単に了承した。
｢そうやね、Aさんが1番被害に逢いましたし｣
｢まぁ1発殴らせて欲しい気持ちはあるけど、一応ヘレネの顔やし女やからな、お前に任すわ｣
｢グルッペンは大丈夫やろ、あいつが死ぬ訳ないからな！｣
続いてエーミール、コネシマ、シャオロンとそれぞれ私に許可を出す。
｢もし殺したいんなら、首裂けばええで？｣
ゾムがニヤッと笑いながら私に殺しを伝授してくる。
そう言えばゾムはヘレネの事どうでもいいんだったね…
ゾムは4人を連れてって部屋の端まで移動し、私とこいつを見守るらしい。
もう、いいでしょ。
ヘレネさんには悪いけど……平手打ちくらいは許して欲しい。
大丈夫、現代に生きてきた私だよ？
今のこの社会には衝撃的かもしれないけど、現代では普通だから引かないで欲しい。
｢なんで…？なんで？なんで？なんで？？｣
｢おい立てよクソアマ｣
｢ク…っ、え！？！？｣
鬱が驚いたようにこちらを見た気がした。
現代はね、暴言と陰口が飛び交う世界なんだよ。
JKじゃないだけまだ私の口の悪さはマシだと思う。
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坪見 - 本編とても面白かったです。アフターの「届かない、主人公の片想い」「すれ違い」「第三者の介入」という展開がストライクゾーンど真ん中なのでとてもウキウキしています。更新お待ちしております。頑張ってください！ (2023年3月30日 10時) (
レス) @page40 id: ec192e7240 (このIDを非表示/違反報告)
ｼﾝｼﾞﾝ - めっちゃ面白かったです！！！！初めて見た展開ですがこれも良き、、、 (2023年2月13日 11時) (レス) @page30 id: c325405755 (このIDを非表示/違反報告)
動物園 - オチなしタイプの小説はじめて見た…！！ 探し続けて諦めかけてたのに！！！ めちゃくちゃ面白かったです！！！！ (2022年8月26日 16時) (レス) @page30 id: 9b79f8fc8c (このIDを非表示/違反報告)
ぽん酢(プロフ) - あんですよ〜さん» 長らく更新しないと思いpassかけてました！外したので読めるようになったと思います^^ありがとうございます！ (2022年6月19日 22時) (レス) id: d60a06f660 (このIDを非表示/違反報告)
あんですよ〜 - すいません、、、昆布ぽんず様の作品である「彼氏?いいえ旦那です」のパスワードは公開していらっしゃらないのでしょうか…やっともう一度見つけ、続々編までたどり着けたにも関わらず、ぽんず様はパスワードをつけてらっしゃったので… (2022年6月19日 18時) (レス) id: a56dab92d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昆布ぽんず | 作成日時：2022年4月22日 23時
