【入間銃兎】汚職警官に弱みを握られまして

言う事 ページ2

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「すみません。今月ピンチで、思わず......」


警察と名乗る男に私は謝った。細身のスーツに眼鏡、髪型は七三分け......いかにも真面目そうなのに、男は煙草を吸っている。未成年の私の目の前で。

絶対、目の前で謝る私を見て楽しんでいるのに違いない。最ッ低な警察だ。


「偶然、貴方が万引きをしようとしていたところを、私が見たわけですけど？ これからどうするつもりですか？」


ムッかつくなぁ。でも、謝っとかないと、上へ報告されてバイトがクビになるかもしれない。それは困る。


「いやあの......すみませんって。見逃してください、お願いします......。」


男は考え込んだ後、「いいでしょう」と言い、煙草を地面に落とし踏んずけた。次に、悪徳警官が言い放ったのは、最低な一言。


「黙っておいてあげましょう。その代わり、私の言うことを何でもきいてくださいね。」


は？ 何でも言う事を聞くぅ？


「待ってください。 ど、どういうことですか！？」


「どういうことって......そのままの意味ですよ。これが了承できないなら、言いますよ。警察に。」


いやいや、あんたが警察じゃん！！


「嫌ですっ、そんなの」


「あ〜じゃあ、報告ですね。警察に報告がいいですか？ 学校に報告がいいですか？」


学校は行っていないし......ということは、警察に報告......折角、掛け持ちしてきたバイトが全部パーになる。


「うっ。わ、わかりました......」


ここから汚職警官に弱みを握られ、最低最悪なライフが始まるのであった。

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