囚われた少年✿ツイステ (ページ2)

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事件は急だった。僕はいつも通り同じ帰り道を通って帰っていた

すると、1匹のカラスがまるで呼んでいるかのように森の奥で鳴いていた

「来てほしいのかな……？」

僕はカラスの居る方に行くことにした。この時行かなければこんなことには……………………

・

森を抜けると海が広がっていた

「おぉ!!凄い…………」

さっきのカラスにお礼を言おうと見渡してみるが姿が見当たらない

「もう、どっか行っちゃったかな……」

すると、大量のカラスが襲ってきた

「わ、っ！」

バサバサバサ──────────カラスが羽ばたく音だけが響く

暫くすれば羽ばたく音も無くなっていた。恐る恐る目を開けてみると

「え………………………………？」

学園長「遅くなってしまいすみませんねぇ!!お迎えに来ましたよ!!」

仮面を着けた男の人……羽織にも黒い羽が付いててカラスみたいだった

「えと…………人違い？とかじゃないですかね、？」

申し訳ないけど全く見覚えなかった。出会ったことも見たこともなかった

学園長「人違いなんかじゃありませんよ!!!!君、Aくんで間違いありません!!」

「な、んで、僕の名前………………」

学園長「言ったでしょう??君を迎えに来た、と」

仮面の奥の黄色い瞳がギラリ、光った気がした。
僕は急に怖くなって来た道を戻る

「はあ、ッ…………どういう、こと、ッ？」

頭が困惑していた。今何が起きているのか全く理解ができない

「あ、れ…………？」

さっきからずっと走っているが全く戻れる気配がない。こんなに長くなかったはず…………

学園長「ふふ、逃げようだなんて感心しませんねぇ…………」

「あ………………」

気づけばさっきの仮面を着けた男の人は目の前にいた。
なんで？僕より前に………………

困惑した頭で、この人は普通じゃないと

学園長「大人しくしてください。少し眠ってもらいますね」

鋭い爪のようなものが着いた手が視界を奪う

学園長「逃がしませんよ」

その言葉と共に意識を手放した─────