【d!】Smile for me. 2【長編小説】

59話　side rbr ページ13

部活紹介当日

ここ3日間、Aはポスターを作り終えてすぐに生徒会の活動にシフトしていた

部活紹介の司会原稿を作る時も積極的に動いていて、

俺はその司会を担当することになったのだが、正直Aがおらんかったらここまで来れんかったと思う


「これより、新入生部活紹介を始めたいと思います。各部の部長による部活紹介です、初めに野球部お願いします」


部活の部長がステージ上に置かれた机に運動部と文化部に別れて並んで座る

警備部は文化部の一番最後

警備部って文化部なん？

いや、この場に正式な部活動として座ってることがまず凄いねんけどな



.

「次に警備部、お願いします」


ついに最後、我らが警備部の紹介

グルッペンがマイクを持って立ち上がった


「警備部 部長の3年、グルッペン・フューラーだ」

我ら警備部は昨年正式な部活動として認められたばかり。部員数は10名

主な活動内容としては、放課後や学祭等のイベントを安全に行うための警備。

夏休みには警備合宿を行う。

このあとに控える部活見学でも新入生の誘導を行うので何かあれば、警備部の腕章をつけている者に声をかけて欲しい。


「以上だ」


堅苦しい紹介やな！

他の部活は面白可笑しくしたりしてんのに､､

そんなんじゃただの怪しい部活動やんけ


まあ無事に紹介は終わったし、部活見学にかけるしかない


「以上で各部活動の紹介を終わります。これより部活見学に移りますので2、3年生は準備をお願いします。
1年生はしばらくその場で待機してください」


よし、これで俺の役目は終わりや


「このあとも頑張ろな」

「うん、興味持ってくれるといいけど､､」

「大丈夫やて。皆ポスターは見てんねんで？」


ここからが本当の勝負どころや


「Aは俺らと一緒にいような」

「うん、わかった」


誘導のために廊下に出て、各自の持ち場につく

俺ら2年生の4人は、各部の活動場所に繋がる本館と東館の間


混雑による混乱を避けるために腕章をつけて動く

この仕事もかなり慣れたもんやな


そして1年生の見学タイムが始まると、学祭の時と似たように廊下が混み始めた


部活のこれからのため、俺も全力尽くすわ

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