25話 side 0 ページ27
「もうすぐ学校祭やけど何やんねやろ」
「あー、もうそんな時期だよね。どうなんだろうね?」
夏休み明けの始業式
私とゾム君は学祭の話をしていた
警備合宿はあれから特に問題も起こらずいつも通りの平和な日々を送ることが出来た
みんなと仲良くなれて楽しかったな
思い出したくないこともあるけど皆優しくしてくれて、気まずいことはなかった
「あ、そういえば学祭は警備部忙しいらしいで」
「そうなの?あ、学祭でも見回りするの?」
「そうそう、生徒が安全に楽しめるようにって。今年から部活として正式に認められたからやるんやと」
噂ではこの学校はかなり大勢のお客さんが来るらしい
生徒の保護者や友人の他に地域の人もたくさんやってきてステージ発表の席は満席になるとも言われている
「人が多いと何があるかわからないもんね〜」
「せやなあ、放課後の見回りよりもずっと大変なんやろな」
想像しただけでも疲れそうだけど警備で一緒にいられるなら楽しみだな
その後、HRで学祭の説明を受けた
この学校の学祭はクラスごとで出し物をするというものではなく、立候補制で何人かがステージ発表をするらしい
2、3年生になるとパフォーマンス以外に出店をしたりできるようになるみたい
「ステージなんて絶対立ちたないわあ、俺には無理や」
「私もいいかな、、、」
ゾム君は普通に顔もいいし背も高いからステージにはピッタリだと思ったんだけど。
いや、そんな恋愛的な意味ではなくてただ思っただけ
誰に言うでもなく心の中で呟く
「先輩方は誰か出るかな?」
「いやーどうやろな?そういうの消極的な人ばっかりやで」
「そうなんだ、、でも警備部は仕事あるからそのほうがいいかもね」
言い方は悪いかもしれないけど目立つことはクラスの上位グループに任せるのが一番良い
下手に目立つとどうなるかわからないし、それに私なんかが出る幕じゃないよね
すると隣りでゾム君が男子たちに
「な、お前も出えへん?何やるか決めてへんけど盛り上がるやろ!」
と誘われていて、ゾム君は本当に嫌そうな顔で
「嫌やー 俺は絶対出えへんからな?」
と断っているところだった
「本当に出たくないんだね」
「当たり前やろ?俺は警備部におるほうが楽しいねん」
苦笑するとゾム君は即答した
なんだかそれが凄く嬉しかった
308人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レナ - 頑張ってください!番外編絶対見ます!トンシャオロボロ楽しみですううう!! (2017年10月9日 8時) (レス) id: d79a58f128 (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - レナさん» ああありがとうございます!!読み返して頂けているとは……(号泣) 文才も語彙力もまだまだ成長していきたいです!どうか番外編も見てやって下さい…*_ _) 長文大歓迎ですよー!^^* (2017年10月7日 8時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 1話から読み返しに戻って来た者です。やっぱり読んでいると、貴方様の文才、語彙力がすごいことすごいこと…!遅れましたが、本編完結おめでとうございます!これからも頑張ってください!長文失礼いたしました! (2017年10月6日 8時) (レス) id: d79a58f128 (このIDを非表示/違反報告)
サラ男。(プロフ) - 岡崎 響さん» そうやって言ってくれるの嬉しい(;_;)まだ小説にしてないから全然大丈夫だよ!!がんばろー! (2017年2月27日 12時) (レス) id: 610db604ae (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - サラ男。さん» ↓タグつけるの忘れてた!返信遅れてごめんね!! (2017年2月27日 6時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ