百二十四話 ページ43
自虐的に笑って後の2人に向き直る。さっきの人は、ほぼ不意打ちだったから上手く決めれたけど…
「な、なんだよ今の蹴り…!」
「っ関係ねぇ!こっちは武器持ってんだぞ‼︎」
同時に振り上げられた鉄パイプ。避ける事は諦めてガラ空きの体に拳を打ち込む。腹を突かれた生徒はカランッと鉄パイプを落とし、腕を振り上げた体制のまま固まっている
その様子を冷や汗を流しながら見ていると右脇腹に激痛が走った
「っAさん‼︎」
あまりの痛さに床に崩れ落ちる。女の子の体に何してくれてるんだ…!鉄パイプを持って肩で息をする生徒はもう1人に声をかける
「お、おい!大丈夫かよ‼︎」
「…あ?あ、お、おぉ、なんか雰囲気で固まっちまったけど…全然痛くねぇわ」
「えっ⁉︎」
『や、やっぱり?』
倒れながら悲しい笑いが漏れる。そう、強くないのだ。蹴りは得意だが殴打技が雑魚中の雑魚。クソ雑魚だ
そのせいでなんどおじいちゃんに泣かされた事か…
鉄パイプを手に取り此方に向かってくる2人に対して私は倒れて脇腹を抑えることしかできない。みやびちゃんも私を庇うように前に出てくれるが何せ素手…
無理矢理立ち上がろうと床に手を着くと、目の前にいた1人が横へ飛んでいった
「弱えぇのに一丁前に勝負しようとすんじゃねぇよ」
『い、井伊くん…‼︎』
「もう時間も少ねぇ、さっさと片付けるぞ‼︎」
「酒井くんに榊原くん…本多くんまで!」
『良いとこ取りだけどマジで愛してるわ…』
助かった…ホッと息を吐いて床にゴロンと寝転ぶ
校内放送では魔村さんが残り15秒と告げる
『みやびちゃん、ドア…開けてきて』
「!…わかりました」
パタパタと走っていくみやびちゃんの足音を聞きながら天井を見上げて大きく息を吐く
「走れ貴様ら!」
「勝ち役の皆さん!」
「おいA!お前も行くぞ‼︎」
『私は入らなくても失格にはならないから‼︎3人は早く‼︎』
「Aは俺が連れてくから、早く行け!」
私の横に膝をついた榊原くんが肩に手を回してくれたが走れる気がしないので首を振る。
バタバタと駆けて行く足音と迫り来るカウントダウン。井伊くんに肩を借りて顔を上げホールを見る
《2…1…0》
響く魔村さんの声。ホールに入っている勝ち役5人の姿。
《旗印を立てた5名全員の勝利です。》
『や、やった‼︎』
「っおい、馬鹿!暴れんな!怪我してんだろ⁉︎」
井伊くんの首に抱きついてピョンピョン飛んで喜ぶと少し照れながらも頭を撫でてくれた
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オタくん♀(プロフ) - 完結､､､だと､､､そんなーーー‼︎(T ^ T) (2023年1月2日 23時) (
レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - …ん？お、終わり…だと？嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ (2023年1月2日 22時) (レス) @page44 id: 940717e19b (このIDを非表示/違反報告)
オタくん♀(プロフ) - 何度も見ています！何度見ても面白いし胸がキュンキュンしちゃうぐらい大好きです!更新頑張って下さい！ずっと待ってます！😄 (2022年11月21日 22時) (レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
真子ちゃん(プロフ) - 待ってます (2022年11月14日 15時) (レス) id: 955c1a3158 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 何度見ても面白いです😍更新頑張ってください！！待ってます！！ (2022年11月9日 23時) (レス) @page44 id: c191c4b3ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：間取り | 作成日時：2022年9月10日 14時
