百二十三話 ページ42
「残念だ、井伊。俺たちはお前を信じてたって言うのに」
「残念なのはこっちだよ」
「あ?」
「俺に任せるって言ってよ、結果援軍まで集めてんじゃねぇか。一体どこが俺のこと信じてんだ馬鹿野郎‼︎」
そうだそうだ‼︎と声には出さないが心の中で賛同していると真田くんがあああぁと震えだした。家康コールにしろ…君はそんな性格だったっけ?
「ここから俺は…俺のことを信じてくれるヤツと行動を共にする」
《残り3分》
「ご託並べてる時間はねぇぞ⁉︎」
今川くんの言葉と共に背後からもゾロゾロとジャージを着た一般生徒が現れた。さっさと音楽ホールに入って締め出しておけばよかった…!柱の影に隠れながら後悔する
「やっちまえ〜!」
「行け〜‼︎」
一斉に走り出した今川くん達に対抗し、此方もみやびちゃんの掛け声で走りだした
『だ、大丈夫かな…人数はあっちの方が多いけど』
「きっと…きっと、やってくれるはずです!」
颯爽と理科室へ入って行き、軽々と相手を倒す無駄のない動きに少しの間目を奪われるが、少し後ろを向いた瞬間。彼の背後では今川くんが鉄パイプを振り上げていた
『信長くん!』
「信長ァ‼︎」
「あぁっ!」
思わず叫んだ時、間に割り込むように入ってきた黒いベレー帽。な、なんで、そんなキャラじゃないじゃん…‼︎
必死に今川くんの動きを止めようとしがみつく黒田くんに今度は驚き過ぎて声が出ない
「黒田…弱えぇヤツはすっこんでやがれ」
「前の俺ならそうしていたが…なぜだか今はそれができぬ!」
今川くんを強く突き放し、黒田くんは信長くんと背中を合わせた。すごい胸熱展開だ。ドキドキと昂る胸を抑えていると急に後ろからグイッと肩を引かれた
『うぁっ!ちょ‼︎』
「Aさん!」
呑気に見ている場合ではなかった。気付けば私とみやびちゃんの周りには3人のジャージ生徒
武器有りの男3人に対して私たちは素手…他の人も周りを囲まれていて助けに来れる状態ではない。
「女だから大丈夫とか思ってたんだろ?」
「狙えるもんは女でも狙うんだよ!」
下世話に笑う声を聞きながら歯痒い顔をしてるみやびちゃんを見て私も意を決する。
私の肩を掴む手を払い退け、大きく足を上げて体を回す
久々の蹴りで不安だったが運良く顎に当たりバタンッと倒れ込んだ。とうの昔の事でも体は覚えているのか自然と倒れた相手に軽く構えをとってしまう
「い、今の蹴り…そして最後の残心は…もしかしてAさん…」
『黒帯師範の出来損ないだよ』
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オタくん♀(プロフ) - 完結､､､だと､､､そんなーーー‼︎(T ^ T) (2023年1月2日 23時) (
レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - …ん？お、終わり…だと？嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ (2023年1月2日 22時) (レス) @page44 id: 940717e19b (このIDを非表示/違反報告)
オタくん♀(プロフ) - 何度も見ています！何度見ても面白いし胸がキュンキュンしちゃうぐらい大好きです!更新頑張って下さい！ずっと待ってます！😄 (2022年11月21日 22時) (レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
真子ちゃん(プロフ) - 待ってます (2022年11月14日 15時) (レス) id: 955c1a3158 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 何度見ても面白いです😍更新頑張ってください！！待ってます！！ (2022年11月9日 23時) (レス) @page44 id: c191c4b3ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：間取り | 作成日時：2022年9月10日 14時
