神様の刀 ページ29
気が向かない様子のAを見て玄白は小さく溜め息をつく。メスを白衣のポケットに仕舞うと、手袋の嵌められた手でAの頭をくしゃりと撫でた。
玄白「嫌いな気持ちは分かる。私も昔は大病を患っていたからな。だが、だからこそこういうことが必要なんだ。大事な奴と、出来るだけ長く生きるため。分かるだろう？」
「………」
真剣な赤色の瞳に見つめられ、Aは渋々と言った調子で頷く。玄白は満足そうに唇の端を吊り上げると「行ってこい」と言って、Aの背中を軽く押した。
晋作「……で、あの刀は結局どうしたんだ？」
綱吉「決して人の目に触れないよう、城の奥深くに封印した。次に出すのは、太陽が昇ってからかな」
一方、晋作たちは静凪刀について話をしていた。どうやら城には隠し扉や正しい手順を踏まなければ入れないような部屋が沢山あるらしい。その中でも、静凪刀は最も到達が困難な部屋に封印したようだった。
太子「あの刀、人間が作ったものとは思えないな」
綱吉「鋭いな！あの刀は神が作った、って言い伝えがあるんだ」
興味深そうに眼鏡を押し上げる太子に、綱吉がそう答える。
漱石「神様が作った刀〜？」
綱吉「ああ。スサノオノミコトが地上に遣わしたと言い伝えられている」
ヤタ「………」
綱吉の言葉に、ヤタガラスは分かりやすく顔をしかめた。
ヤタ「全く人間は勝手ですネ。あれからは神威のようなものは感じませんでしたヨ？そもそもスサノオノミコトは人間に物を与える程徳のある神ではありませんシ」←
イナバ「あ〜でも分かるな〜。あの刀、イマイチピンと来るような感じじゃなかったもんな〜」←
綱吉「おいおい止めてくれ。夢を持たせてくれよ！」←
綱吉たちとは違い普通に神と接触のできるヤタガラスとイナバは、現実をきっぱりと突きつける。吉宗や蘭丸が苦笑いをする中、玄白との会話を終えたAが駆けてくる。
「すみません。お待たせしてしまって」
蘭丸「もういいんですか？」
「はい。要件は済みましたから」
尋ねる蘭丸に、薬を仕舞いながらAが短く答える。先頭で様子を見ていた晋作はタイミングを見計らったように声を掛ける。
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白兎優(プロフ) - 八咫烏さん» ご期待に沿えるものかは分かりませんが……( ；∀；)お納めください！ (2017年12月27日 16時) (
レス) id: 87319c2df1 (このIDを非表示/違反報告)
八咫烏(プロフ) - 白兎優さん» ありがとうございます！待ってました！ (2017年12月27日 15時) (レス) id: af2272c6ba (このIDを非表示/違反報告)
八咫烏(プロフ) - 白兎優さん» 分かるっ！めっちゃ見たい！確信犯物吉くん！なるべく早めにお願いします！←(図々しい) (2017年12月25日 20時) (レス) id: af2272c6ba (このIDを非表示/違反報告)
白兎優(プロフ) - 八咫烏さん» あと、先日は勝手にパスワードを掛けてしまい申し訳ありませんでした(´；ω；`)こんな奴の作品ですが、よろしければこれからもよろしくお願いしますm(__)m (2017年12月25日 20時) (レス) id: 87319c2df1 (このIDを非表示/違反報告)
白兎優(プロフ) - 八咫烏さん» コメントありがとうございます！それ、滅茶苦茶見たい展開です。いつか番外編で実現させます！確信した上で巫女様に抱きつき、晴明さんたちに爽やかな笑顔を向けてほしい。 (2017年12月25日 20時) (レス) id: 87319c2df1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白兎優 | 作成日時：2017年11月22日 16時
