乙女的展開 ページ27
ヤタ「安倍晴明」
晴明「……なんでしょう？」
ようやく落ち着いたと思われた空気に、ピリピリとした亀裂が走る。Aや蘭丸たちがオロオロとその様子を見つめていると、少しの沈黙の後に、ヤタガラスがゆっくりと口を開いた。
ヤタ「それ、貸してくだサイ。ワタシが巫女サマに食べさせマス」
「え」←
晴明「……いいですよ。今回だけ譲って差し上げましょう」
有無を言わせぬ強い口調で言うヤタガラスに、晴明は口元に浮かべた笑みを崩さないまま答える。
タベサセル？何を言っているんだコノヒトタチと混乱するAを余所に、ヤタガラスは匙で粥を掬うと、ふーふーと自身の息を吹き掛ける。
ヤタ「はい、巫女サマ。口を開けてくだサイ」
「いやいや何自然に匙を口元に持ってきているんですかヤタガラスさん。読者はそんな乙女的展開は望んでいませんよ」←
ヤタ「そんなこと分からないじゃないですカ。安倍晴明とではなく、ワタシと巫女サマが結ばれることを願った方も沢山居ましたシ」←
「この小説は一応ギャグ路線ですよ！？ただ最近シリアスが続いていただけであって『きゃあっ、私皆に愛されてるぅ』みたいな感じを目指しているわけではありませんからね！？」←
蘭丸「見事なまでのタイトル詐欺ですね！」←
タイトルからして明らかな逆ハーレム物だろ！なのに滅多にその要素がねえじゃねえか！
そう思った蘭丸はビシリと突っ込みを入れる。
ヤタ「はァ……何デス？別にワタシが巫女サマに手ずから食事を食べさせたところでアナタに何の不利益もないでショウ？安倍晴明も承諾していますシ」
「まぁ、確かにそうなんですが……」
ヤタガラスに匙を向けられ、Aは迷ったように言い淀む。親はおろか兄にさえこのようなことをされた経験がないため、かなり困惑しているのだ。
Aが視線をさ迷わせていると、イナバが口を大きく開けて、ヤタガラスの手に握られた匙にかぶりつく。
ヤタ「……ハ？」
イナバ「んぐんぐ……旨〜い！あったかい味がするな〜！」
粥の入った頬をもごもごと動かしながら幸せそうな表情をするイナバ。ヤタガラスは空になった匙を手にしたままなんとも形容し難い視線でイナバを見る。
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白兎優(プロフ) - 八咫烏さん» ご期待に沿えるものかは分かりませんが……( ；∀；)お納めください！ (2017年12月27日 16時) (
レス) id: 87319c2df1 (このIDを非表示/違反報告)
八咫烏(プロフ) - 白兎優さん» ありがとうございます！待ってました！ (2017年12月27日 15時) (レス) id: af2272c6ba (このIDを非表示/違反報告)
八咫烏(プロフ) - 白兎優さん» 分かるっ！めっちゃ見たい！確信犯物吉くん！なるべく早めにお願いします！←(図々しい) (2017年12月25日 20時) (レス) id: af2272c6ba (このIDを非表示/違反報告)
白兎優(プロフ) - 八咫烏さん» あと、先日は勝手にパスワードを掛けてしまい申し訳ありませんでした(´；ω；`)こんな奴の作品ですが、よろしければこれからもよろしくお願いしますm(__)m (2017年12月25日 20時) (レス) id: 87319c2df1 (このIDを非表示/違反報告)
白兎優(プロフ) - 八咫烏さん» コメントありがとうございます！それ、滅茶苦茶見たい展開です。いつか番外編で実現させます！確信した上で巫女様に抱きつき、晴明さんたちに爽やかな笑顔を向けてほしい。 (2017年12月25日 20時) (レス) id: 87319c2df1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白兎優 | 作成日時：2017年11月22日 16時
