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Daiki side
有岡「課長！」
A「有岡くん、廊下で････廊下で待ってて」
山田「有岡さん、ちょっとAと話したい事あるから、お借りします」
A「痛い、離して！」
・
山田さん･････課長を…Aちゃんを、呼び捨てで呼んだ。
さっき思ったんだ。
山田さんもピアスの穴があるって。
同じだななんて、親近感がわいてたのに････
・
もしかして･････
・
年下で････
チビで･････
ピアス････
・
そして、名刺交換の時の、違和感････
・
有岡「離せ････A････嫌がってんだろ」
山田「え？『A』って。
Aの会社じゃ、部下が上司の名前を呼び捨てで呼ぶの？」
そう言って、Aちゃんのメガネをはずした。
山田「ねえ、何で髪の毛切っちゃったの？
こんなメガネまでしちゃってさー。
オレ、あんな事がなかったら、ずっとAといたかったんだよ」
A「やめて･････やめてよ…」
・
有岡「俺の彼女だ、離せ！！」
・
もう我慢できずに、そう叫んだ。
そして、Aちゃんのメガネを奪い取り、
つかまれてない方の腕を引っ張った。
・
案外簡単に、スルッと俺の胸の中に、Aちゃんは戻ってきた。
そして、小さく震え、俺にしがみついている。
・
山田「え？マジで、彼女なの？
いいの？上司と部下が、付き合ってるとか」
有岡「お互い、愛し合ってんだから、いいだろ！」
山田「A････俺たちだって愛し合ってたじゃん。
なあ、有岡さん…A、すげーいいだろ。
俺の、初めての人だからさ。
ほんと…」
A「涼介、やめて！！」
山田さんの話の途中で、急にAちゃんが叫んだ。
名前の呼び捨てで････
・
俺は････俺は、Aちゃんと、まだ････
名前を、呼び捨てで呼び合ってねえし、
それに、いいかどうかも、知らない････
それでも、Aちゃんが抱きついてるのは、紛れもなく、俺で。
俺の事、好きって言ってくれたんだ。
・
山田「せっかく、久しぶりにAに会えたのに。
ここ、うちの会社だから、早く帰ってくださいよ」
そう言いながら、この空間から出て行った…
・
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2017年1月6日 20時
