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だから、有岡にとっては何でもない事なのかもね。
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急いでお風呂に入り、パジャマじゃなくてスウェットを着る事にした。
上はモフモフのパーカーを羽織り、髪の毛をパーッと乾かして、ココアを入れる材料とスマホを持って有岡んちのチャイムを鳴らした。
有岡「はい、どうぞ」
もう出てたんだ。
やっぱり髪の毛乾かすのに、時間がかかっちゃったな。
玄関まで迎えに来てくれて、さっきの鍵を「これ、ここに置くね」と下駄箱の上に置いた。
有岡「あぁ、それ持っててよ」
A「え、いいよ」
有岡「いいから、ほら、しまって。
早く観ようよ」
A「……うん」
仕方なく、上着のポケットに入れた。
すでに有岡が選んだ映画が決まっていた。
まあ、私は詳しくないからいいんだけど。
A「あ、このソファー、足伸ばしてリクライニング出来るんだ。
すごい！
真ん中がテーブルなるのか、だから大きいんだね」
有岡「いや、Aと映画観ようと思ってこれにしたんだけど、真ん中のテーブルが思ってたよりでかくて。
食べ物とか置けるけど、くっつけないんだよ。
だから、テーブル出さないで、この二人の足と足の間に、小さいテーブル置けば、上半身はくっつけるなって」
A「別にくっつかなくてもいいけど」
有岡「分かったよ。
くっつかないように、テーブル出せばいいんだろ」
渋々って感じで準備をし、最後にアイスとビールが並べられた。
ビールで乾杯してから、映画をスタートさせた。
途中、手が止まってアイスがとけてきたり、ポテトチップスも音が気になってやめたりして。
真剣に見始めたら、やっぱり途中で記憶を失っていた。
気がついたのは、キッチンで洗い物をする音でだった。
私の体は、横向きになっていて、思いっきり寝る体勢になっていた。
そして体には毛布が掛けられていた。
目だけ開けて、まだ半分眠ってる体を、どうしようかと思ってたら、テーブルを片付けようとしてる有岡と目が合った。
有岡「どうする？起きられる？」
A「明日仕事だし、帰る」
ゆっくり体を起こして、ソファーから降りた。
A「ごめんね、寝ちゃって」
毛布を畳みながら、目の前の有岡に謝ったら、
有岡「リラックス出来てたんなら良かった。
久々の寝顔、可愛かったし」
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2019年5月27日 23時
