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A「うん……」
父「ちょっと強く言い過ぎたかな。
でもな、大ちゃんはその位強く言っとかないと心配だから」
A「心配って、悪い事をしそうで心配って事?」
父「悪い事っていうか、フラフラしてる感じが心配かな。
最近、楽しそうだなって思った事あるか?」
A「女の子と喋ってるのは、楽しそうに見えるけど」
父「お父さんは、そんな大ちゃんを見た事ないから分からないけど。
お母さんが、サッカー辞めてから元気がないし、何もしたい事がないみたいなんて言ってたからさ」
A「んー、まあそうなんだけど。
この半年くらいは、私と一緒にこっちに来たくて、バイト頑張ってお金貯めて、女の子の整理もしたみたいだよ。
あのね、中古だけど車も買ったの。
さっき乗せてもらったけど、頑張ったんだなって思えたな」
父「大ちゃんの肩、持つんだな」
A「そんな事ないけど」
父「Aは、大ちゃんの事、なんとも思わないのか」
お父さんに言うのはやだな……
A「なんともって事はないけど。
今はまだ、頑張ってる途中で。
どのくらいちゃんと出来るかは分からないし、なんとも言えない」
父「ふっ、小さい頃、大ちゃんと結婚するって言ってたからさ」
A「そうだね。
ちょっとお兄ちゃんだし、私の事守ってくれたし、優しくて大好きだったな」
父「悪ガキだったけどな。
Aには優しかったな。
お父さん、わざと意地悪言ったけど、それでもちゃんとAの事を大切に思ってくれるかだな」
A「どうだろ。
そんな強い有岡、最近は見た事ないからな」
父「あと二週間は、見張ってるから」
A「うん…‥
あ、お父さん、カレーいる?
一食分くらいだけど、詰めるね」
父「おぉ、ありがと。
無理するなって言いたいけど、節約するには自炊だからな。
自分の分だけでいいんだし、最初は頑張ってみな」
A「うん、出来るだけ頑張ってみるね」
父「じゃあ、帰るわ」
A「うん、気を付けてね」
父「おやすみ」
A「おやすみなさい」
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ふーーっ。
なんだか疲れた。
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お風呂に入って、夕方から起きたゴタゴタを、頭で一回整理してみた。
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作者名:やまぱん | 作成日時:2019年5月27日 23時