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A「おはようー」
父「おぉ・・」
母「食べるよね。
ベビーベッドに置いてみたら?」
A「うん、大丈夫かな・・・」
そっとベッドに置いたのに、うわぁーんって泣き出した。
有岡「あ、もう俺食い終わるから、待って」
大慌てで食べて、私の腕から悠ちゃんを受け取った。
有岡「今度は、ママがご飯でちゅよ」
母「大ちゃん、ご飯足りた?」
有岡「大丈夫です。
みそ汁がAと同じ味で、美味かった」
A「そお?」
母「あら、なら良かった」
営業トークなのか本心なのか、よくわからないけど、お母さんとなぜかお父さんも嬉しそうだから、良かった。
悠ちゃんを横抱っこのまま、窓の方に行き、外の景色を説明している。
空の色、雲の形、今日の天気、うちの車とじいじの車
ヒョロヒョロと頭でっかちなヒマワリ、あとは名前が分からないお花
大貴の腕の中で、ビュンビュンと腕を動かし、「おーおー」と何か喋っている。
ご機嫌のようで、ホッとする。
妊娠中から、話しかけが上手で感心してたけど、慣れてる感がすごい。
A「ねえ大貴」
有岡「ん?」
A「悠ちゃんご機嫌だし、午前中にやりたかったから、この後沐浴しない?
今日は大貴やってみてよ」
有岡「え、マジか?!
やべー、緊張してきた。
練習しよっと」
うちでプーさんで練習してたように、ベビーバスにお湯を入れずに悠ちゃんを入れて、床の上で練習し始めた。
有岡「あぁ、動くんだもん、ムズイわ。
あと、腰が痛くなる。
シンクの中の方が、絶対楽だよな」
得意の、口をとがらせている。
母「はい、片付いたわよ」
有岡「ありがとうございます」
二人で分担して、悠ちゃんの沐浴の準備をした。
まだ二日目だから、これはどうだっけとか言いながら。
服を脱がせる前に、顔を洗う。
そして服を脱がせ、沐浴布をかけ、ゆっくりベビーバスに入っていく。
有岡「肌着脱いだだけで、すげー小さくなる」
楽しそうな大貴を、お父さんとお母さんは、リビングから見守っていた。
私は、ビデオを固定して録画を始め、大貴の隣でいつでも助けられるようにしていた。
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作者名:やまぱん | 作成日時:2018年5月14日 22時