心待ち、Baby (Daiki.A) (ページ46)

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そして、また出て行ってしまった。

よかったと言われても、もう眠くて･･･

スマホのアラームを起きる時間にセットし、枕の横に置いた。

目をつぶると、今朝からの事が、順を追って思い出された。

そして、知らぬ間に寝ていて、顔のそばで声をかけられて、気が付いた。

有岡「やっぱ、寝ちゃったよな」

つけっぱなしだった電気のせいで、目をあけられなかった。

布団がみっちり敷かれた部屋の中を、ドスドスと移動し、部屋を暗くしているようだった。

布団をかぶったまま、少しだけ目を開けたら、もう一枚の布団の方から、大貴がこっちを見ていた。

有岡「ごめん、起こしちゃった？」

首を横に振って、もう少し目を開けてみた。

有岡「あのさー、なんか嫌なこと、あった？」

突然なんだろ。

あったとしても、言うべきじゃないから、胸の奥にしまった。

A「ないよ･･･」

有岡「そお？

台所で、辛そうだったの、つわりのせい？」

A「うん･･･」

色々感じとってくれるの、すごい。

有岡「今日は、疲れたよね、お疲れ様。

ちょっとだけいい？」

ちょっとだけ･･･

大貴の「ちょっとだけ」に弱い･･･

さっき、浴室でもそう言ってたな。

私の布団にモゾモゾと入ってきて、抱きついてきた。

その後はキスをされる。

胸に手が添えられてるのが気になったけど、それ以上は何もなく。

ただ、ただ、ずっとキスをしていた。

私は眠さに勝てず、徐々に力が抜けて･･･

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キスをされながら寝ちゃうなんて、ひどい女だと思ったけど。

大貴の腕の中は安心できるし、最初は深めのキスだったのに、徐々に優しいキスに変わっていったし、気持ちよくなっていた。

気持ちいいって、心地いいって事ね。

いつもと違うのは、少しアルコールの匂いがするのと枕の高さ。

そんな事も忘れちゃうくらい、心地よかった。

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早く、明日にならないかな。

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そのまま、意識がなくなっていった･･･

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アラームが鳴り、目を覚ました。

腕がしびれちゃうのが嫌だから、抜いてねって言ったお願い、ちゃんと聞けてたね。

大貴は、自分の枕を私の枕にくっつけていて、髪の毛が私の顔にかかってくすぐったい。

朝の、お決まりの気持ち悪さを解消するために、飲むゼリーを口に含み、着替えをして下に降りた。

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