22 Daiki ページ22
Daiki
大貴「あ、あの・・・Aちゃんの実家ってどこですか?」
女将「大ちゃん、知らないの?」
大貴「はい・・・」
女将「弟みたいに仲良くしてたから、知ってるのかと思ってたわ」
弟って・・・
大貴「いや・・・」
女将「神奈川よ、あれ、神奈川のどこだったかなー。
横浜とか中心部じゃなかったはず。
田舎の方だって言ってたわ」
大貴「あの、引っ越し先とか聞いてないですよね」
女将「うん、聞いたんだけど、なんか誤魔化されて教えてもらえなかったの」
大貴「そっか・・・先週って、土曜日までですかね」
女将「いや、引越の準備があるから金曜日まででって事だった。
なんせ、急だったから、次の人も見つけられずで、こっちも困ってるのよ」
大貴「あー、それはすみません・・・」
女将「あらやだ、なんで大ちゃんが謝るのよ」
大貴「いや・・・あの・・・
あーー、そうそう、今日ってトモさん来てましたかね」
女将「あら、多分来てないわね。
Aちゃんの事、トモくんに言うのが一番困ったなって思ってたから」
あ・・・
どうせ、Aの彼氏は、トモさんって事なんだろ!!
そうだ!
メモ用紙、メモ用紙・・・
あ―ないな。
書ける物・・・っと。
レシートしかねえな。
仕方なく、レシートの後ろにメモを書き、女将さんに渡した。
大貴「俺、勤務が色々で、いつここに来れるかわかんないから、トモさんが来たら、ここに電話して欲しいって伝えてもらえますか?」
女将「ん?電話番号?」
大貴「そう、俺の携帯の番号です」
女将「わかった。トモくんに電話をするように言えばいいのね」
大貴「はい!お願いします!」
頭を下げて帰ろうとした時に
女将「大ちゃん!お夕飯、まだよね。
余り物でよかったら、持ってく?」
大貴「あ・・・えっと」
女将「サバの味噌煮、いる?」
まだまだ、Aの行方を探さないとって、気持ちばかりが焦ってたけど。
サバの味噌煮と聞いて、あの日、初めてAんちにお邪魔した日の事を思い出して、いただくことにした。
女将さんが持ってきた袋の中には、サバの味噌煮が四切れ、ポテトサラダが少し、ご飯まで入っていた。
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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年10月20日 20時