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第七十章 ページ21

慶応二年七月



「家茂公が亡くなった...!?」


新八の知らせを聞いて、その場にいた土方さん、はじめくん、近藤さん、左之さん、千鶴に衝撃が走った

この後間も無く、禁門の変に端を発した長州征伐は幕府軍の大敗北という衝撃的な結末で幕を閉じた
260年間揺らぐことのなかった大序が、揺らぐ瞬間だった




次の日の朝ごはん終了後、私はお遣いを頼まれた

そしてまさかの一人で買い物
空いている人が居ないからと言う理由で

私方向音痴なんだけど
帰れるか物凄く不安
つか、不安しかない
だって、おんなじような道ばっかだし

目印の物無いし!!

まぁでも迷ったら道聞けばいいか

そんな事を考えながら、私は頼まれた物を買う為に急いだ

墨と夕飯の野菜だったよね

.....あれ?墨屋...何処?
やべぇ、まさかの初っ端で迷子!?
いやいやいや、落ち着け
よし、人に聞こう、そうしよう!!


「あの、すみません。墨屋はどこにありますか?」


「ん?墨屋かい?墨屋ならこの道を真っ直ぐ行って、この建物の五軒先だよ」


「ありがとうございます」


まじか
行き過ぎてたー!!!

私は来た道を戻って、最初の目的の墨を買うことに成功した

後は野菜か
まぁ、野菜だったらその辺に店があるでしょ
と思い背負っているカラの籠をゆさゆさと揺らしながらなにを買おうかなー、なんて事を考え


「あら?そこのお姉はん!」


おばちゃんが私を見ながら話しかけてきているが、面識の無い人だから勘違いか?と首を傾げていると


「あんたよ、あんた!」


「私?」


おばちゃんは迷わず私を指差す
確認のために自分で自分を指差せば、おばちゃんは大きく頷く

何だろう?
人見知りだから緊張する
なんて事を思っていれば、おばちゃんはそんな緊張している私など御構い無しにずかずかと近寄ってきて


「今から買い物かい?安くて新鮮な野菜が売っとるお店知っとるから、おせてあげんで」


「えっ、でも何で急に...?」


「お姉はん若いのに苦労してそうそやし」


「そ、そうですか?」


え、はたから見たら私ってそんな感じなのか?

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設定タグ:薄桜鬼 , トリップ , 原田落ち   
作品ジャンル:アニメ
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ぷー(プロフ) - mizu217(ニイナ)さん» そう言っていただけてめちゃくちゃ嬉しいです!!キャラ崩壊してないかとか色々心配ですが...かっこよく書けててよかったです! (2017年8月25日 12時) (レス) id: 557e5927c8 (このIDを非表示/違反報告)
mizu217(ニイナ)(プロフ) - もう、無理です。左之さんかっこよすぎです〜!! (2017年8月25日 4時) (レス) id: 908cde38bf (このIDを非表示/違反報告)
ぷー(プロフ) - Asoraさん» お心遣いありがとうございます。優しさが心に染み渡ります...!これからもこの作品に目を通していただければと思いますので、よろしくお願いします。 (2017年8月24日 8時) (レス) id: 557e5927c8 (このIDを非表示/違反報告)
Asora(プロフ) - ぷーさん» いえいえ! こんな事言える立場では無いですが無理はしないでください!何時迄も楽しみに待っていますので! (2017年8月23日 22時) (レス) id: 32969ac174 (このIDを非表示/違反報告)
ぷー(プロフ) - Asoraさん» ご指摘ありがとうございます。全然気付きませんでした...!!また何かありましたら、教えて頂けると嬉しいです。そして、嬉しいコメントありがとうございます。そう言っていただけて本当に嬉しい限りです。これからも楽しんで頂けるよう頑張ります! (2017年8月23日 22時) (レス) id: 557e5927c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぷー | 作成日時:2017年8月21日 10時

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