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ページ18

剣「そんな上手くなるほど木登りしてましたっけ?
…ん」



あ「…ん…ぇ?」





刀也と同じ目線まで降りてくると突然両腕を広げて差し出してきた





剣「え?じゃないよ
ほらおいで」



あ「いやおりれるわ」



剣「いきなり小さくなったんだから自分の体力を考えろよ
ハイになってるだけで疲れてるんだから
家まで連れて帰ってやるからその間寝てな?
普段よりはしゃいだんだから」





そう言うや否やべりっとわたしを木から引き剥がして抱っこを始めた


…末っ子の癖に無駄に抱っこ上手いんだよな
比べては悪いけれど叶より上手いと思う
いや叶も上手かったけれど刀也はそれ以上というか…

…流石ロリコンと言うべきか

まぁ多分施設の子を抱き上げているうちに上手くなったのだろうけど






剣「ふぅ…暴れるなよ?」





そう言ってわたしの家に向かって歩き始める刀也






『_そ___帰__い』





『う__木_』





『さす___お_の__うと』










あ「ん"…っ……ぅ…ぅ」



剣「…小さくなって心も幼くなったんだろ
今日いつもより子どもっぽかったし

見ないから、我慢しなくていいよ」







突然泣き出したわたしの背を刀也にゆっくりと撫でられ
その首元に顔を埋めた





木に登って、抱き上げられながら帰る事が…こんなに…?




大きな満たされた気持ちと

恋しい寂しいという気持ち




幼くなったわたしの体はその感情に簡単に揺さぶられ
次々と溢れる涙を止める術はなく

刀也の服に染みを作っていった






嫌だなぁ……最近

人前で泣いたり…こういうの多いよ




懐かしい気持ちになること


それはかつての自分を思い出す目印になるはずで

記憶を取り戻したいわたしにとって良いものではあるのだけれど


けれどこの懐かしさは同時にいつだって
こうして恋しさも寂しさも連れてきてしまうのだから困ってしまう



この気持ちを埋められる存在なんて…いないのに




いつも通り身につけていたネックレスを
ギュッと握りこんだ

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影星(プロフ) - 瑞稀さん» ここまでまぁまぁ長かったのに…!ありがとうございます!dの紫はこれからもたまーに登場するのでお楽しみにw (5月15日 23時) (レス) id: 6455e224ba (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました!dの方は最推しが紫で24は推しなのですが紫色はロリk・・・最高に面白かったです! (5月10日 20時) (レス) @page42 id: 3f4ee46d03 (このIDを非表示/違反報告)
影星(プロフ) - まつさん» コメントありがとうございます!いやぁshp君の存在を知ってから出したい!と思ってたんですw本当に気まぐれ更新ですがよろしくお願いしますm(*_ _)m (2023年2月5日 22時) (レス) id: 6455e224ba (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - いつも影ながら楽しく読ませてもらってます!2人の紫が揃って笑みが止まりません!wこれからも影星さんのペースで活動頑張ってください! (2023年2月5日 18時) (レス) @page13 id: 9458c4ac53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:影星 | 作成日時:2023年2月5日 4時

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