【名探偵コナン】情報はカラスから。

９羽 ページ10

「聞きたい事は大きく分けて3つだ。」

『大きく分けても3つあるんですね。』

「まず，お前は何者なんだ？」


完全スルーしてきたよ…


『ただの一般人です。』

「ホォー…では、コレはなんだ？」


そう言って見せてきたのは…


「S&W M19か…イイ物を持っているな。」

『げっ…まさかっ！？』


M19…私がいつも持ち歩いている銃です！
いつ取られた！？


「日本の一般人が持つものではない…感心しないな。
それと，ジョディがバスジャック犯のtokarevにセーフティを掛けた時 反応していたな。」

『え゛…(そーいえば…)。
ん？ジョディ？あの外人の女性…まさかだけど』

「彼女もFBI捜査官だ。バスに乗っていたのは偶然だがな…別件で動いていたのだろう。」


嘘でしょ…
あのバスどんだけ，豪華なメンバーなの！？
組織の幹部，名探偵，FBI捜査官，それに組織から逃げてる宮野志保。
お腹いっぱいだよ！


「これでもただの一般人か？」

『…知り合いに銃に詳しい人がいただけです。
その人に危なっかしいから持ち歩けって言われて…』


これはもう 誤魔化せないでしょ…尋問だ。


「撃てるのか？」

『…まあ。そこそこ…』

「ホォー。」


目線を逸らして答えれば，‘‘ホォー’’と物珍しそうに見てくる。
その‘‘ホォー’’もサマになっててまた腹立つ。


「ククッ…そんな顔をするな。
次の問いに答えれば，家に送ってやるさ」


家に送らないでいいんで今すぐ帰りたいですね。
完璧に相手のペースだ。


『その問いに答えない。って言ったら？』

「…そうだな。俺の家に連れて行き軟禁でもするか？」


問題発言！警察でしょ！？
口元に弧を描いて見つめてきた。


「教えてもらおうか…組織との関係を。
ポルシェ356Aに乗っていたんだろ？」

『組織？ポルシェ？何のことですか。』

「そうか。そんなに軟禁されたいか…」

『いやいや！言ってないから！！！』

「A，大人しく吐け。お前がただの一般人だとしても，奴等の事を知ってしまった以上 無事では済まない。」


確かに，組織が私の情報源を探ってる時点で，アウトな気がする…


「身に覚えがあるようだな。」

『いや…うん。まぁ…』


悪い事してないのにドキドキするんだけど！？
組織の狙い私の情報の利用ってとこかな…
犯罪の片棒担ぐのはごめんだし！！！
身の安全も大事だけど，カラス達の安全が何より大事なんだよね。


『全部じゃなくていいなら…』

「構わないさ。」

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