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どうして? ページ8

イザナside


息子も産まれて10年……


イザナ「ひな。帰った……ぞ……は?」


なんで血塗れで倒れてるんだ?
蓮も倒れてる……なにが……起こったんだ……?


ピクッ


『い、ざな……』


イザナ「!ひな!!」


『守れなくてごめ、ん……』


イザナ「なに言ってんだ!!お前はこれから先の未来もオレといる!!オレから離れるなよ……!!」


ギュッと抱き締める


『泣いてるの……?』


イザナ「当たり前だろ!!(ポロポロ」


『やく、そく……守れなくてごめん、ね?』


オレはまた失うのか?また一人になる?
冷えていくひなの体……ひなはオレの腕の中で静かに息を引き取った……


イザナ「オレも今からお前らのところに逝くから」


と落ちていたナイフを手に取り頸動脈を切りつける
ドクドクと血が流れる


__



イザナ「ひな……」


『イザナ……』


蓮「お父さん?」


ギュッと2人を抱き締める


イザナ「ごめん……ごめんな……オレがもっと早く帰っていれば……!」


ポロポロと涙が次から次へと溢れてくる


『大丈夫よ。イザナ。貴方のせいじゃない……でも私たちのあとを追ってきて死んでしまったのは許せないわ』


イザナ「独りはいやだ。オレの人生はひながいないとダメなんだ」


我が儘だとわかってる……けど……それでも


イザナ「お前と離れたくない……」


『私の愛しい人。愚かね……』


どんなに責められてもいい……


イザナ「死んでも一緒だ」


蓮「お父さん!お母さん!あそこ明るいよ!!行こ!!」


あそこは転生先か……?


『……蓮。貴方が行きなさい』


蓮「?どうして?」


イザナ「蓮。オレたちとはもう会えない」


蓮「な、なんで?」


イザナ「きっとあそこに行けばお前はオレたちのことを忘れる。だからきっと会えない」


蓮「じゃあ僕も行かない!!お父さんとお母さんのこと忘れたくない!!」


『……蓮。行きなさい』


蓮「でも!」


『いいから行きなさい』


蓮「っ!なんで……お母さんは僕のこと嫌いになっちゃった?いい子にするからそんなこと言わないでよ」


ドンッと蓮を光の方へ押すひな


『蓮。幸せになってね』


蓮「お母さん!!」


『ごめんね……』


ボソッとひなが呟く
視界がぼんやりしてきた


イザナ「なぁ。ひな……また会おうな」


『えぇ。また私を見つけてね……?』


すうっと透明になっていく


?「人間は愚かだねぇ」

神様は__→←初恋は……



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作者名:ひな | 作成日時:2024年1月31日 15時

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