第三十四夜。 ページ28
「――――そう仰るとおりです。
我々の体制は、中枢が“私”に替わっただけで、我々の主義や生活が変わったわけではありません。
ただ一つ共通して変わったのは、相当な
「
「すべて手が回らず申し訳ないです。けれど
貴方たちの、遠い遠い先祖は吸血鬼退治の
「先祖の罪を仕事で償えと言わんばかりだな」
「すみません、失言です。
…理事長。いえ協会長、優姫は元気ですよあとでゆっくり会ってやってください」
「そうさせてもらうよ、さて…
それでは今後は、これまで以上に協力し合い我々は正当な理由なく、貴方たちの存在を脅かさず――――」
「こちら側も、人間の命を無闇に脅かす同族には、永遠の眠りを。
互いが存在し合うための、最良の選択と信じて、貴方の言う“共存”は本当に遠い道程です…
まず我々皆が、
「玖蘭代表、最後に一つ問いたい。
一年前の君のやり方は、強硬すぎた他の純血種をはじめ吸血鬼たちは、君に従ってくれるかい？」
「そうですね… その答えは、夜会の招待客の出席率次第ですね……」
･･
「なにしてるの、早くおいでよ莉磨」
「私、本当は来たくなかった。だってもともと、私たち玖蘭派閥じゃなかったもの」
「…………お願い、莉磨。一応俺のイトコ二人に義理立て？したいから」
「もうっ！明日だって、仕事なのに…
私、寮長キライっ。Aさんのこと、無事だから捜すなとか言いながら、居場所ぜんぜん教えてくれないし」
「うん…そうだね……」
「そうよ…ひどいわよ」
『あ、ちょっとどいて！
急いでるの。悪いね、ありがとー』
「「え」」『え』
･･･
「先ほどお預かりいたしました、荷物でございます」
「ああ、どうも。おつかれさん。出ていいぜ」
「おい、海斗…！」
「人間一人くらいなら、守れる。
それより、お前もちゃんと見ていろよ？
―――ああ、若葉くん。あんたの友人を、探し出すといい。ただし、俺の目の届く範囲内でな」
「はい」
「夜会に子羊が一匹――――
見ていろ、零。あいつらの目の色が変わる所を」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梨沙(プロフ) - ヴァンパイア騎士好きなので続きが楽しみです！更新待ってます！！ (2019年11月28日 3時) (
レス) id: c5b5bf1a65 (このIDを非表示/違反報告)
篝月(プロフ) - 続きがすごく気になります！ (2019年7月1日 23時) (レス) id: 7982b0814b (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 凄く続きが気になります。応援してます！！ (2019年6月25日 7時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：696 | 作成日時：2019年6月20日 2時
