第二九夜。�� ページ19
あつい…身体が…
「…は…っ」
喉ガ…
「優姫… 我慢しなくていいんだよ…」
「かなめ… せんぱい… わたし……」
「大丈夫だよ、どうしてたいかわかっている…
優姫……ごめん…」
欲シイ…
「おぞましい、血の
タダコノ
血ガ欲シイノ
「…そう…ちゃんと… ―――…っ
…優姫、泣かないで…
この日が来るのを、本当は待ちこがれていたのかもしれない…」
…この
わからなくなる… 自分との境界線が――――――――
――――――なに…？これは…………
記憶の断片――――――――――？
「何かの姿…」
「見たの…？」
「…はい…… とても…恐ろしい姿…
でも、私も
思い出しました… あの夜…おかあさまは身を犠牲にして、私の中に“蓋”をした……
おとうさまは、悪い者から守るから…って地上に…… 二人とも強い人だったのに…もうここにいない…」
「優姫…」
「どうして？そこまでして…
私を何から遠ざけなきゃいけなかったの…」
「いけない… 心を鎮めて」
ﾋﾞｼ ﾊﾟﾘﾝ
「…あ…わた…し……？」
「優姫… 自分の存在を、優姫を遺した二人の思を否定しないで…
十年… Aと二人の代わりに見てきた…
すべてを忘れた優姫を…」
「枢…せん………っ ……おにい…さま……
…私…どうかささてます」
「なぜ…？」
「だってずっと自分の…お兄さんの友達である、Aさんに恋してた…」
「…それがなに……？」
「……だって…私はずっと、人間として生きてきました」
「だから？」
「私とはまた違いますが…
おとうさまとおかあさまも兄妹…でした…
でも、そんなの…そんなの…は……」
「“獣の…する事”？その通りだよ… 僕らは人間じゃない
…それともまた… 優姫は僕とAを独りにするの…？」
「なに…？この……匂い………
血…？…だれの？」
「優姫… そうだよ…血の香りを
次第に自分の本当の居場所がどこなのか…
わかるだろうから…
優姫はここにいて、すぐ戻るから」
だれ！？
―――――イヤな気配と 血の匂い…
「…零じゃない…」
･･･
「モデルの身体に傷つけるなんてサイテー…
しっかも不意打ち…
吸血鬼でよかったて、こういう時ホント思う。治りが早いもんね」
「……」
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梨沙(プロフ) - ヴァンパイア騎士好きなので続きが楽しみです！更新待ってます！！ (2019年11月28日 3時) (
レス) id: c5b5bf1a65 (このIDを非表示/違反報告)
篝月(プロフ) - 続きがすごく気になります！ (2019年7月1日 23時) (レス) id: 7982b0814b (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 凄く続きが気になります。応援してます！！ (2019年6月25日 7時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：696 | 作成日時：2019年6月20日 2時
