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。44 。 ページ45






真っ直ぐ向けられたその目から目が離せなかった



あ「……」


思わず、何も言えずにいると








中「俺は姐さんの所に行ってるからな」


太「悪いね中也」


中「構わねぇよ。」




気遣ったのか、
中也は紅葉さんたちのところへ行ってしまった




そして

残されたのは太宰さんと私。






あ「……」



さっきの話ということは
私が太宰さんのことを好いてることだろう。



何を言われるか怖くて、聞きたくなかった




あ「…いいんです、ほんとにっ」





太「君は自分だけ言うだけ言って終わりかい?」



あ「っ……」


太宰さんの言う通りだっから何も言えなかった




あ「…どうぞ、言ってください」




相変わらず下を向き私がそういうと、





((グイッ



あ「あっ、」



突然引き寄せられる体。



そして





太「君は言ったね…?

私が君と心中したいというから恋愛対象として見られていないと。」



太宰さんの手が頬に触れる。

抱き寄せられてるから太宰さんとの距離が近い。


私の心臓はバクバクだ



あ「っ…」



けど、それよりも
期待させないでという気持ちが強いのだ



あ「いや、太宰さん、ちかっ」



離れようとしても
腰を強く抱かれているため動けない



すると





離れようと抵抗する私の手を太宰さんが掴んだ。



あ「……太宰さん…?」


思わず、名前を呼んだその時だ































































太「君が私を生かしてくれないかい?」





あ「…っ」



驚きのあまり、握られた手に、力が入った


しかし そんなのお構いなしの太宰さんは

次々と云った。






太「君が私の生きる意味になってくれ給え。

もう、心中したいなんて思わせないくらい。」





あ「そんなのっ…」



握られた手に力が込められる。




そして

涙が溢れてくるそんな私にトドメを刺すかのように


























太「__君を愛せるように。


__いくらでも私は待つよ」



あ「!!!」




限界だった、涙が溢れた。




そんな私に


太「そんなに嫌だったかい?」


私の涙を拭う太宰さん。




あ「嫌じゃないっ…」


涙は止まらずにこぼれる。









もうダメだと、思っていたから


この人を愛してはいけないと思っていたから


生きて探偵社に帰れるなんて思っていなかったから







あ「待っててくださいっ…

私が貴方の生きる意味になるから…」

。45 。→←。43 。



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設定タグ:黒姫ユキナ , 文スト , 太宰治   
作品ジャンル:アニメ
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小桜(プロフ) - うぅ……!めっちゃ良い終わり方でした。切ないけど、最後はハッピーエンドで終わる、最高です! (2021年11月30日 20時) (レス) @page48 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
akane_朱音 - おお、切ない…はらはらしながら最初のとこ見てます (2019年11月9日 21時) (レス) id: 4c34134b9d (このIDを非表示/違反報告)
ユルルルーク - ユキナさん………貴方は神作以上の作品を作るプロですか???いや、神か!!!!!もう 涙腺崩壊なんて当たり前ですね ユキナ様の作品………。その神にも匹敵するほどの文才を少し分けてください (2018年9月16日 21時) (レス) id: 648139b792 (このIDを非表示/違反報告)
緑谷みとか(プロフ) - ああああああああああ神!私、ヒロアカの方も超超超愛読してるんですが、文才分けて下s((死因 素晴ら死 (2018年7月7日 10時) (レス) id: ed93de4a73 (このIDを非表示/違反報告)
幼女(プロフ) - うっわ待ってよめっちゃ好きな終わり方(( 恋する女性はなんたらかんたらって太宰さんが夢主どんに言ってる時、実は夢主どんのことを言っていたのではないかと勝手に妄想しておりましたぜらららコッペパン(( (2018年5月26日 2時) (レス) id: 993c3abb9c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユキナ | 作成日時:2018年2月5日 23時

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