(文スト) うん、分かってた。｢太宰治

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、＿＿＿


太「君の居場所はそこではない。

君の異能力は…
殺戮兵器なんかじゃないさ。

ただ…守るものがないだけでないのかい？


…守るべきものが出来た時。
君は初めて自分の異能力を心の底から望むだろう」


＿＿＿



初めて会ってそれを言われて、
涙を流したのを覚えてる。


私の異能力は人を殺すだけじゃない。

自分の異能力の意味の可能性を広げられる


そんな希望を抱いたから…
彼から差し伸べられる手に手を差し出した。

そして…

あなたと一緒にいれば…
大切なものが見つかりそうだったから





案の定、ものすごく大切な人達に出会えた






あ「……幸せだった…なあ」



こんな人生送れるなんて思ってもいなかったから

幸せすぎたの。



あ「…」



これも全て太宰さんのおかげ。


あなたの、私の…大切なものを、
守れるなら死んでもいいなって思うの








だから＿＿＿＿＿









、








あ「…『鳴神姫』…私を殺しなさい｣



そう私が言うと夜叉が現れた

その右手には刀を持っている





与「やめなA！！！｣


敦「やめてください！！」


敦くんたちの声が聞こえるけど
決めたことを変えるつもりは無い。





あ「『鳴神姫』は私の言うことしか聞かないの…




＿＿＿お願い、『鳴神姫』｣




真正面で向き合い言えば、命令通り。

振り落とされる刀。


敦「やめろ！！！」








あ「…」


目をつぶり死を覚悟した。









、









、









…のに








あ「…なぜ殺さないの」




いつまでたっても痛みが感じられない。


目を開けば振り落とされず目の前で止まってる刀。




森「主の命令を破るとは…
『鳴神姫』も随分変わったようだね｣




あ「ほんと…ですね」





鴎外さんの言う通り。



あ「こんな時だけ…命令に逆らうのね」



…初めてだった。

『鳴神姫』が私のいうことを聞かないなんて





あ「…私が死ねば、あなたも死んでしまうわ…

ごめんなさい。巻き込んでしまって…」





与「よかった…」


敦「はやく太宰さんを＿＿」



ごめんね敦くん、時間が無いの





時間がないって、分かってるのに…



あ「…やっぱりだめだなあ、」





…生きたいと強く願ってしまうの


ずっと脳裏に浮かび、記憶が蘇る。





あ「主の命令が強いと、それに必ず従うはずなの

…なのに殺されなかった


私が生きたいと感じてしまったから…

命令するのに中途半端な気持ちだったから…っ」

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