主役はかわった。2「ＹＯＩ」(オチはヴィクトルかユリオか勇利）

。99 。最終滑走 。 ページ50

、




ぶつかったと思い、



あ「ごめんなさ……って…ユーリ？？」





謝った直後。


目の前の視線に入ったのはユーリ。




その表情は下を向いているから分からない。




……痛かったかな？





そう思い、ユーリの顔を覗いた。





そこには……





あ「っ……ユーリ？




……泣いてるの？」






ユ「っ……うっせぇ、バーカｯ！！」




目の前には涙を流すユーリ。




そんなにぶつかったの痛かったかなと思っていれば






ユ「次、引退なんて
言ったらただじゃおかねぇかんな！！」






あ「！！！！



……うん、もう言わないよ


あとね、ユーリ。……ありがとうっ…｣






だまってユーリを抱きしめた。





ユ「なんのことだよ、」





あ「……内緒」






「引き止めてくれて、気づかせてくれて」






＿＿＿＿ありがとう








＿＿＿＿＿


＿＿









『女子シングル、金メダル。結勝A。


エキシビションは競技復帰を表明した
ヴィクトル·ニキフォロフの昨シーズンのフリー。

【離れずにそばにいて】を、


日本男子シングル銀メダル、

勝生勇利と共に滑ります。』








あ「……」





アナウンスの声が響けば曲が流れる。




……私たちを結んだ曲が…









＿＿＿＿＿



＿＿＿









ー数ヶ月後ー









あ「待ってよ、勇利さん！！」







マッカチンと共に走る勇利さんを前にし、

そう言った。








勇「だってマッカチンが早いんだもん！
てかほんっと寒いね！！！」







勇利さんの吐息は白く染まっていた。






あ「ロシアだもん！当たり前だよ！

会うの久しぶりだなぁ……」







なんて、走りながら考えてしまう私はどれほど


あの人たちのことが大好きなのか。









ヴィ「僕達3人で滑った
エキシビションが懐かしく感じちゃうよ笑」








あ「こっちに拠点移したからには
がんばろうね！勇利さんっ」









勇「うんっ！！



……って……あ！！！



あれって…！！」





勇利さんの表情がより、明るくなる。





あ「！！！！！」









1人で抱えるのに大きすぎる夢じゃなきゃ


たどり着けない場所がある。




人の助けをかりなきゃ来れない場所がある。









私たちは愛と呼ぶ。



氷の上の全てを。









、









、





ヴィ「勇利！！Aっ！！」









、









、









＿＿＿＿see you next LeveL＿＿

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