主役はかわった。2「ＹＯＩ」(オチはヴィクトルかユリオか勇利）

。98 。 ページ49

、




ヴィ「勇利の金メダルにキスしたかったし、
Aはまだ俺の点超えれてないのになぁ…」





あ「……っ」





勇利さんと顔を見合わせた。








ヴィ「あ。今二人して何考えた？」



……絶対、勇利さんと考えてる事は同じ




……なら








勇「ヴィクトル！
僕達とあと1年！競技生活続けてください！

……金メダル絶対取ります！！｣






あ｢絶対にヴィクトルを超えるよ！！」







そうヴィクトルを押し倒しぎみで
私と勇利さんが言えば







ヴィ「いいね！！もう一声！！！」



目を輝かせるヴィクトル。



勇「え？」






ヴィ「コーチ続けながら競技復帰するんじゃ前みたいに戻れるか俺だって不安なんだよ
世界選手権５連覇ぐらいしてもらわなきゃ、
割に合わない」







勇利さんのメダルを拾い、

勇利さんの首にかけるヴィクトル。





……あぁ






あ「そうだね……っ」



勇「うん……っ」





ヴィクトルは私たちのコーチ兼選手として

これからもいれるんだ。






あ「っ……よかった」






ヴィクトルと勇利さんと、
まだ滑れるなんて思ってなかった。





……だからこそ、






嬉しくてたまらないんだ。






＿＿＿＿



＿＿









表彰式もおわり、廊下を歩いていると





あ「……！！」





ミ「……」






壁に持たれかかってるミラ。




そして






ヤ「……」




ヤコフコーチも横にいた





あ「……」





だまって、通り過ぎようとした。





そんな時だ









ミ「……おめでとう


やっぱ、あんたがいないとダメね


……次は…勝つから」




あ「ミラ……」





真正面で、微笑みながらそう言われた。







そしてそれに加えて





ヤ「四回転制覇……約束通りしたな。



……おめでとう」





と、いうヤコフコーチ。





あ「……っ……ありがとう！！！」




今の私にはこれぐらいしか言えないけど


精一杯、思いは込めた。








ミ「あんた……引退するの？」







あ「……しないよ、ここから。

ヴィクトルも超えてくつもり。」






ミ「ヴィクトルを超えるだなんてなかなかね！」



ヤ「四回転アクセル跳んだお前なら有り得るかもな」





あ「うん、頑張る。」






そのあとも、昔の懐かしい話をして


ミラたちと別れた。






あ「……」




……あぁ…








2人と話せてよかった……









そんなこと思いながら廊下を曲がった時だ。






((どんっ

。99 。最終滑走 。→←。97 。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す