主役はかわった。2「ＹＯＩ」(オチはヴィクトルかユリオか勇利）

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、





勇｢……ヴィクトルでも泣くんだなって」





((パシッ




そう言えば掴まれる勇利さんの腕。




そして……





ヴィ「怒ってるんだよ！俺はっ」




珍しく感情を大きく出してるヴィクトル。






勇「っ…GPFまでっていったのヴィクトルだろっ」




ヴィ「……もっと2人とも俺のことを必要としてくれてたかと思ってた。」






勝手なこといったのは悪いと思ってるけど


私達なりに考えて、ヴィクトルのためと思って

行ったことだ。



なにも反省することなんてない








あ「ヴィクトルは……競技復帰しないの…？




私たちのことはもういいからっ……！！！！」







ヴィ「2人は引退して俺には競技続けろって！？


そんなことよく言えるよね！！！！」







＿＿＿＿＿


＿








私たちは、GPFが終わったら


それぞれ違う道を歩んでくと決めた。









あ「……」


勇「……」


ヴィ「……」




そしてまた、この沈黙。




耐えられない



朝から一言も言葉を交わしてない。





もうすぐ男子フリーが始まる





あ「……」




黙って部屋を出て観客席にむかった。






＿＿＿＿＿



＿＿






湧き上がる歓声。









あ「………」




ピチット君の演技も終わり、


勇利さんたちが姿を現した。





あ「……」






……やっぱ…雰囲気いつもと違うな




そんなこと思いながら2人を見つめる。




しばらくすれば実況者が勇利さんの名前を呼んだ






するとリンクに足を踏み入れた勇利さん。




そして、ヴィクトルと向き合った






あ「……」







＿＿


勇「ファイナルで……終わりにしよう」


＿＿









＿＿＿あぁ







……勇利さん、これが滑るの最後になるんだよね






あ「……」






私……見てるだけでいいの？





ここで見つめてるだけ？あのふたりを





最後だよ？最後。





もう、励ますことも


勇利さんの大舞台見れないんだよ？





こんなところで、黙ってるだけ？




恩なんて返しきれないほどあるよ？









それで＿＿＿＿＿＿いいの？








＿＿＿


勇「大丈夫。Aならいけるよ」


＿＿





脳裏に浮かぶのは
抱きしめてそう言ってくれた勇利さん。





あ「っ……！！」









脳に電流がはしったみたいな感覚だった。




観客席から立って、走った。









あ「はぁっ、はぁっ……」







まだ……









感謝し切れてないよ、勇利さん

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