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ねぇ、傑くん、 ページ39

'


再びイヴァンが手を叩けば私は肩から太腿辺りまで
蠍に斬りつけられた



『…』



目の前が、真っ暗になった。


















________


















『…』


目を開ければ、そこは高専だった。

体に触れたが傷もない。
いや、それ以前にどうして…制服を着てるの…?

高専の校舎も…まだ少し古い、私が通っていた時と同じだ。




…まるで、学生時代に…時間が戻ったみたい


……どうして…?

私…確か渋谷で……死んじゃったから…?
















「A」



困惑する私の背中に…懐かしい声が聞こえた



『…』



だって、その声は…


ゆっくりと、信じられないように振り向けば…


そこには高専時代の傑くんがいた。


『…』





…夢?これは…幻術…?それともさっきの偽物…?

受け入れられないその光景に呆然した。


しかし



「A、よく頑張ったね」


『ッ…』


傑くんは私を抱き締めた。





『…』


あぁ…傑くんだ…




その瞬間、感情が、今までの事があったせいか涙が溢れる。


『ぅっ、ぁ…ッ』


「大丈夫、大丈夫だよ…」


頭を撫でられ、宥められる。
いつの日かの悟くんにしてもらったように…






『私…ダメなの、…ッ何も救えないの…、
七海の事も、野薔薇ちゃんのことも…!!!

悟くんすら…救えない…ッ』


弱音が口からどんどん出てくる



『もう、嫌…ッ何も変わらない、私は昔から
何も、何も…!!!!』


唇を噛み締めた。


その時、



「時間がない。私の伝えたいことだけ言わせてもらうよ」

両肩を捕まれ、視線を合わせられた。
真っ直ぐなその瞳。真剣だということはすぐに分かる。




『……』


傑くんは一息ついた後。



「失ったものばかり数えるんじゃない。
目の前のものだけを見るんだ」

と、彼は言った。



『…でも…でも…ッ』


脳裏には七海と野薔薇ちゃん。



そんなの…無理だよ、私には…っ



「誰しも人の犠牲の上で成り立つ。呪術師だってそうだ。
…分かってる事だろう?」




『…無理だよ、私には…ッ』


「A、」



『もう嫌なの…苦しいの……!!失うのが怖い、ッ』




「聞いてくれ、A…」




『人の犠牲の上で成り立つなんて、耐えられない…!』




「Aっ…」










『死んで…しまいたい……ッ』




「Aッ!!!!」





『私と…悟くんを置いていったくせに、ッ…』


「っ…」

生きてて欲しい→←心の限界



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設定タグ:五条悟 , 呪術廻戦 , アニメ   
作品ジャンル:アニメ
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さら(プロフ) - コメント失礼します。1話、1話すごく面白くて、原作とオリジナル要素が上手く合わさってて一気に読んでしまいました!次のお話もすごく楽しみです!応援しています! (8月26日 2時) (レス) @page50 id: 6702fb6123 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - コメント失礼します。お話が凄く面白かったり感動する場面があり一気に読んでしまいました…更新応援してます! (8月15日 0時) (レス) @page50 id: bc106b5b68 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ - コメント失礼します。すごく面白くて,一気に読んでしまいました💦この時期,体調に気をつけてください!更新も頑張ってください(^^) (2023年3月18日 21時) (レス) id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
澪桜(プロフ) - 内容が凄く面白く一気に読んでしまいました( ´‎ࠔ`* )続き楽しみに待っています«٩(*´ ꒳ `*)۶»ワクワク (2023年1月15日 22時) (レス) @page50 id: 8aa45553d4 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ - 毎日の更新、私は凄く楽しく読ませて頂いてますよ!!逆に「なんでそんなに面白いお話が書けるのかな?」と尊敬しています(*^^*)出来れば、更新頑張って欲しいです🙏 (2022年12月27日 7時) (レス) @page25 id: bff9bd16c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年12月21日 15時

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