一番弟子 ページ29
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それに、毒となれば反転術式ではどうしようもない。
防御力も下がった今…近接戦は気をつけないと…
そう思い、鎖を出し男の体を拘束する。
しかし男の姿は蝶のように分裂していき鎖から消えた。
…なるほど、少し厄介ですね
流石 対 私の刺客と言ったところです…
蝶を鎖で始末した後、
最後の蝶が男の姿となり私に蹴りを入れる
体術なら負けない。と思い応戦したが瞬時に理解する
『………主人…』
「気づいた？？ねぇ、気づいた？」
まるで自分を相手にしているような、
いやこの人の体術は主人に近い。互角なのだ。
体術なら勝算があると思ったのだけれど…難しいわね
男の蹴りをバク転で避けた後
「俺の名前はイヴァン…お前の主人の一番弟子だよ。
あぁ、やっと殺せる…！！
…お前のせいで主人は死んだんだ」
狂気じみた男は自身の出した
『主人の……』
一番弟子が居たなんて、知らなかったし
亡くなっていた事すらも…
『…』
そういえば…私…主人の事、何も知らない…
あの沖縄の海で別れてから…何も…
幼少期、私の頭を優しく撫でる主人を思い出した
その時。
「少し昔話をしよう…」
『…』
「主人は冷酷非道なロシアの暗殺者だった。
どの国からも恐れられて…その強さに誰も逆らわない
憧れてた。ずっとずっとずっとずっとずっと…ッ！！
あの人に憧れて生きてきたんだ…
一番弟子にもなれて嬉しかったなぁ…」
目を見開いた瞳は熱を持っていて揺らいでいる。
……異常なほどの固執。主人は本当にコイツを一番弟子に？
いや、それ以前にそれが私を殺す理由になるの？
なんて思っていると
「でも……お前が来てから主人は変わった」
声のトーンが変わり、殺気を含む声になった
「''
でもお前が来てから…主人は心を取り戻したかのように
お前を大切にしていた。
傍から見れば親子のようだったさ…
きっと、心のどこかで自分と重ねてたんだろう」
『…』
主人が私を…？大切に…？
「その異名も俺が継ぐ予定だったのによォ…！！
クソッ、クソ、クソッッ！！！！！」
子供のようにいじける男。
「知らねぇだろ？
ロシアを裏切って幸せを手に入れたお前は何も。」
『…何がよ』
「＿＿＿＿＿＿主人の最後だよ」
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さら(プロフ) - コメント失礼します。1話、1話すごく面白くて、原作とオリジナル要素が上手く合わさってて一気に読んでしまいました！次のお話もすごく楽しみです！応援しています！ (8月26日 2時) (
レス) @page50 id: 6702fb6123 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - コメント失礼します。お話が凄く面白かったり感動する場面があり一気に読んでしまいました…更新応援してます！ (8月15日 0時) (レス) @page50 id: bc106b5b68 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ - コメント失礼します。すごく面白くて,一気に読んでしまいました💦この時期,体調に気をつけてください！更新も頑張ってください(^^) (2023年3月18日 21時) (レス) id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
澪桜(プロフ) - 内容が凄く面白く一気に読んでしまいました( ´ࠔ`* )続き楽しみに待っています«٩(*´ ꒳ `*)۶»ﾜｸﾜｸ (2023年1月15日 22時) (レス) @page50 id: 8aa45553d4 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ - 毎日の更新、私は凄く楽しく読ませて頂いてますよ！！逆に｢なんでそんなに面白いお話が書けるのかな？｣と尊敬しています(*^^*)出来れば、更新頑張って欲しいです🙏 (2022年12月27日 7時) (レス) @page25 id: bff9bd16c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2022年12月21日 15時
