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護衛終了と再開 ページ30

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護衛3日目(同化当日)






『では…私はここまでなので』


「そんなっ、」


高専の結界に入る前に…私にはやるべき事がある。


『念の為結界の外の様子を見てくるのよ。
大丈夫、悟くんと傑くんがちゃんと同化の場所までつれてってくれるわ』


そう言い、繋がれていた手を解き彼女の頭を撫でる。


涙を浮かべる姿を見る限り…

同化することにしたのでしょうか、



『…』


……私が言えるのはあれだけです。
後は理子ちゃんの気持ち次第…もう、言うことはありません




『大丈夫、理子ちゃんなら出来ますから』


最後に抱き締めてあげれば



「妾の事、忘れるんじゃないぞ……っ!」

力いっぱい抱き締め返される。





『忘れませんよ。妹がいたらこんな感じだったんでしょうね…』






「お嬢様だけじゃないです、私の事まで心配して下さって…
ありがとうございました…っ」


頭を深く下げる黒井さん。



『…当たり前じゃないですか。
貴方は理子ちゃんの大切な人なのだから…』



……私の大切な人の…大切な人は大事にしたい

何より、理子ちゃんを1番に思ってるのは黒井さんです。

守らない理由がありません










『2人共…後はお願いします』








「任せろって」


「何かあったら連絡するんだよ、A」





『それじゃあ…またね(・・・)、理子ちゃん』



「!!!」






________


_____









『…』



高専の周りを一周したが異常はなし…
そろそろ悟くん達も高専の結界内に辿り着く頃です。


異常がないのなら、急げばまだ理子ちゃんに会えるんじゃ…




『…』


ふと…最後に交した言葉を思い出す。


…またね、なんて…意地悪なことを言ってしまいました。
私の口から…同化はしないでって…言えないからって


彼女がどんな選択を選んでも…受け入れてあげるべきなのに




…いつから私はこんな…欲深い人間になったのでしょう







そう、思った瞬間だった。















'



















「また会ったなァ、嬢ちゃん」



『貴方は…ッ!!!!!』


突如目の前に現れたのは、
私に注意喚起をしてきた口元に傷のある男。


なんとか後ろに下がり攻撃を避けた。



「邪魔しねぇって言ってた割には高専の周りを偵察とはね…」


『…』


前回と圧が違う…本気で殺しに来てるのが肌で伝わる…





でも、私を始末した所で…理子ちゃんは高専の結界内。

特級呪具 【天逆鉾】→←連れて逃げてしまおうか



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ゆい(プロフ) - 出来れば呪術廻戦0を期待します (2023年1月2日 19時) (レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
Mami(プロフ) - 凄く話が良いです! (2022年12月20日 0時) (レス) @page42 id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
瑠歌 - 初コメ失礼します!ずっと言いたかったんですけど、お話すごい面白いです!更新がんばってください! (2022年12月15日 7時) (レス) @page22 id: 4793296ced (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年12月7日 16時

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