初めて見た海 ページ25
Aside
頭が真っ白になった。息するのが苦しくて、辛くて
胸が締め付けられてるみたいになって…
目尻は熱く涙がボロボロ溢れた。
分からなかった。どうして私はあんな幻覚のようなものに
ここまで精神を殺られたのか。
トドメはきっと最後の五条悟だ
あれが怖いと思ったのは…
……来るかもしれない未来だと思ったからだろう
「「めんそーれー!!!!!!!」」
理子ちゃんと五条悟の声が耳に響き、太陽が眩しい。
結局私は海にも入らないので制服のままで来た。
「俺の選んだ水着着ろよなー」
『布が少なすぎます。却下です』
私はあくまで護衛なのだから
…いや、この2人も護衛だけども…
なんて思っていると
「ほら、行くぞ」
と手を引っ張られる
『え、いや、あの、っ』
私はその場で理子ちゃんを見守ろうとしてたのだが、
焦る私は夏油さんを見たが
「せっかくなんだから、行っておいで」
そう言い柔らかく笑った
『…はいっ』
「黒井！！あれが青春だ！アオハルじゃ！」
「ふふっ、若いですね」
「…Aって泳げるのか？」
「うわすっげーーー…やっぱ海綺麗だな」
『…』
すぐ目の前は海だ。五条悟は制服から着替えてた為
お構い無しに海へと入る
しかし私は制服だ。
ローファーもタイツも濡れてしまう為砂浜から海を眺めていた
『…』
「？どうした。そんな固まって…」
『初めて……海を見ました』
砂浜があって…こんな綺麗な海…初めて、
思わず海に見とれていると
「…これから先、連れてってやるよ｣
海から上がり、私の目の前に来た五条悟。
『え？』
…連れてってやる…って……
｢お前が行ったことない所…俺が全部」
すぐ目の前で、私の手を握り指が絡められていく
『っ…』
サングラスの隙間から見える碧眼に心臓がきゅっと音を立てた
……なんですか、これ、
整理出来ず困惑する私だったが
「て事でせっかくなんだから入っとけ！！！！」
『！！！』
握られた手が引っ張られ、
前にバランスを崩した私は海へとダイブした。
『っ〜〜』
冷たい、浅かったとはいえ下半身はずぶ濡れだ。
上も濡れてしまった
でも……
『…』
……綺麗だ、海って…こんなに綺麗なんですね
なんて思っていると
「こら、悟！！！意地悪ばっかして…！！！」
「げっ、Aが派手にダイブしたせいで
傑に見つかったじゃねーか！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 897人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆい(プロフ) - 出来れば呪術廻戦0を期待します (2023年1月2日 19時) (
レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
Mami(プロフ) - 凄く話が良いです！ (2022年12月20日 0時) (レス) @page42 id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
瑠歌 - 初コメ失礼します！ずっと言いたかったんですけど、お話すごい面白いです！更新がんばってください！ (2022年12月15日 7時) (レス) @page22 id: 4793296ced (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2022年12月7日 16時
