。終止符を打って12日目 。 ページ12
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黒いモヤが晴れたその顔。
「……」
気づけば、一筋の涙が流れていた。
、
あぁ_______
「っ、はぁ、…はぁ……!!!」
一気に、頭に知らない記憶が流れ込んでくる。
頭が痛い。耳鳴りがすごい。
「ツナ!!」
「!?
どうした悟!!パンダ!硝子さん呼んでこい!」
「分かった!!」
「悟!!おい、しっかりしろ!!!」
「っ、……」
_____
【梵 Aです。宜しくお願いします】
_____
___そうだ、あの日、僕の婚約者として来たじゃないか
_____
【私の事、覚えてないですよね、?】
_____
____あの時、酷いことを言ってしまったのも覚えてる
_____
【私は……あなたが好きです。】
______
_____真っ直ぐに僕を見つめるその瞳も
______
【そりゃあ…嬉しいですよ】
_______
_____そう言い指輪に優しく触れる姿も
_____
【……婚約を破棄しましょう】
______
______今にでも壊れそうなその表情も。
そして_____
、
_____
「…愛してます……五条さん…」
______
掠れる声で、精一杯伝えてくれた君の声も、
自分の手が血で染まっていく感覚も_____
涙が乾いて、冷たくなっていく頬も_____
左手に指輪をはめたのも______
君の死が受け入れられなくて、自ら命を絶ったのも
全部、全部_______
「ッ……はぁ、」
「悟!!!息をしろ、!!!呼吸を整えろ!」
「こんぶ……!!!!」
_______覚えてる、思い出した、
いつだ?いつ呪いをかけた?
呪いをかけられたなんて思わなかった。
死に際にかけたのか?
_____
【生まれ変わっても…私の事…好きでいて下さいね、……】
______
「はぁ、っはぁ……!!」
呪いをかけたのは……知らない女なんかじゃない
、
僕がこの世で1番会いたくて
、
________愛してやまない女だ。
「悟!!!!!!」
耳鳴りが止むと共に、そのまま意識を失った。
______
【_____五条さん】
_______
意識を失う直前。
僕の名前を呼ぶAの声が聞こえた。
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saachan(プロフ) - 最高でした。物語の内容から秘密が解ける所も考えられていて、感動でした! (9月25日 6時) (レス) id: 19e4ed7fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - あ“あ”アアアアアアア“ しにやしたわ (8月21日 15時) (レス) @page50 id: 00641871ce (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ラテ - あ”ー涙が止まらない”ぃーーーーー (6月1日 21時) (レス) @page50 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
由衣(プロフ) - 天才だと思います。考え抜かれたストーリー、緻密な伏線、原作に忠実な登場人物の仕草や口調、そのどれもが高密度で滑らかに仕上がっていて素晴らしい物語だと思いました。一生忘れたくない物語に出会えたこと感謝します。 (2023年1月10日 22時) (レス) @page50 id: e683fae7d7 (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - 読む手が止まらなくて気づいたら朝になってました…!すごく良かったです! (2023年1月9日 5時) (レス) id: 3fb130f810 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年10月28日 17時