。終止符を打って27日目 。 ページ27
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あのエリート警備員3人が来ないなんて……
「……」
まさか…何もしてないよね？悠仁たち……
警報が鳴った時点でここを離れてるはず。
僕がそうしろって言ったし、恵がいるんだ
指示に従って…
まさかとは思うけど警備員の足止めなんて……してないよね？？
「……」
いや、あの3人なら有り得る。
それに先程微かに聞こえた爆発音
なんだか胸騒ぎがしてきた。
もし勘が外れてたとしても、どの道奴らはここに来るはずだ
早いとこ見つけ出さないと＿＿＿＿
そう思い最後の棚へ手を伸ばした。
1冊ずつ、資料をくまなく見るがAの術式についての事は一切書かれてない。
棚の資料が減る度に鼓動が早くなる。
ないのか？どこにも書いてない……
ページをめくる手がどんどん早くなっていく
気づけば残りは1冊で……
「……なか…った」
最後のページをめくり、呆気ない言葉がもれた。
「……」
あぁ、……分かってたのに
ここにある確証なんてなかった。でも、もしかしたらって…
淡い期待を抱いたのだ。
…これからどうすればいいのか
もし、悠仁達が足止めをしていてくれてたのなら…
間違い無く処罰されるだろう。そんなの絶対に許さない
あの子達は僕が守る。
Aが命をかけて守ったように。
「……4人仲良く、呪術界を追放かな…」
ごめんね3人とも。巻き込んだ僕の責任だ。
そして、
｢ここにないなら……残る希望は上の連中か……」
脅せば言ってくれるかな？
いや、そもそも…
＿＿＿＿＿＿＿＿＿呪いの解き方を知ってるのか…？
「っ……」
一瞬、頭にそう過ぎれば、怖くなった。
その直後。
'' 救えなかったらどうするの？ ''
「……」
'' お前のせいで皆不幸になったぞ ''
'' 全部、全部お前のせいだ ''
'' お前は何も救えない ''
耳に、頭に、声が入ってくる。
物に留まらず、この部屋は呪いで澱んでる
つまり呪いの渦の中にいるようなものだ。
ははっ、今の僕……
こんなのに耳貸すぐらい、情緒ゴミになってんの？
'' 救えなかったらどうするの？''
'' もう二度と会えなかったら？ ''
'' 君は1人で生きていけるの？''
笑い声が頭に響く。
「あー……うるさいなぁ、」
そうかもね。
僕は……Aを失うことが…1番怖い
ここに居るとまずい。そう分かってるのに足が動かない
完全にこの呪いの渦に嵌められた。
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saachan(プロフ) - 最高でした。物語の内容から秘密が解ける所も考えられていて､感動でした！ (9月25日 6時) (
レス) id: 19e4ed7fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - あ“あ”ｱｱｱｱｱｱｱ“ しにやしたわ (8月21日 15時) (レス) @page50 id: 00641871ce (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ラテ - あ”ー涙が止まらない”ぃーーーーー (6月1日 21時) (レス) @page50 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
由衣(プロフ) - 天才だと思います。考え抜かれたストーリー、緻密な伏線、原作に忠実な登場人物の仕草や口調、そのどれもが高密度で滑らかに仕上がっていて素晴らしい物語だと思いました。一生忘れたくない物語に出会えたこと感謝します。 (2023年1月10日 22時) (レス) @page50 id: e683fae7d7 (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - 読む手が止まらなくて気づいたら朝になってました…！すごく良かったです！ (2023年1月9日 5時) (レス) id: 3fb130f810 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2022年10月28日 17時
