。繰り返して35回目 。 ページ37
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優しさを知ったあとに冷たくしないでよ、
知らないままだったら悲しくなんてならなかったのに
「……」
時計を見ればもうすぐ迎えの車が来る時間だった。
また……暴力を振るわれるんだ
「……もう…嫌だよ、っ」
……全部辞めたいよ、死んで終わらせたい
いっそのこと死んでしまいたい
けど私は死ねない。まるで呪いのように。
何度でも蘇りループを繰り返す。
あんだけ望んでいたループなのに、今はそれが怖い。
でも…それと裏腹に私が我慢すれば…みんな幸せになれる
「……」
思い出して、何のために自分がループしているのか
何を守りたくて……こんなに耐えてるのか…
_____
【ちょっと、なんで泣いてるのよ!
伏黒!あんたの目付きのせい!?】
【怖がられてるぞ伏黒!】
【お前らなぁ……】
_____
ふと、脳裏に浮かんだのは初めてループした時の悠仁くん達。
「……」
その瞬間、不思議と死にたいという感情が消えた。
あぁ、馬鹿だ私……もう死にたいなんて…
血を流し、冷たくなった貴方たちを見た私は…
3人の生きてる姿を見たら嬉しくて、涙が溢れたのを今でも覚えてる。
その時決めたじゃない…私がこの子達を守るって……
生きる意味なんて、母親を待つぐらいだった私に
生きる意味を与えてくれた。
生きる楽しさを教えてくれた。
そして……
_____
【ちゃんと僕のところに戻ってくるんだよ。A】
___
______こんなに人を好きになれた。
そんな貴方たちに命をかけれるのならば本望なのかもしれない
「……私が…守るからね……」
、
その幸せを守れるのなら、私は自分の幸せを望まない。
夕焼けの光が教室に差し込み、指輪を照らした。
、
「______愛してます…五条さん…」
そう言い、左手の薬指から指輪を抜いた。
でも……
________この時私は知らなかった。
、
「梵 Aが高専を出る時間だ。
この後の手順は分かってるね?真人。花御。」
「夏油の言ってた通り動けばいいんでしょ〜?」
「ええ、分かっていますよ」
「……じゃあ
、
___________始めようか。」
自分が我慢すれば、犠牲になれば、みんな幸せになれる。
そんな考えなんて初めから間違っていたということに。
そしてこれから起こる出来事に。
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アキ(プロフ) - 黒姫ユキナさんの作品どれも泣いてしまう作品ばかりでほんとに読んでて切ない、😭💕 (2022年10月28日 20時) (レス) @page21 id: 011262e667 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ドキドキとハラハラが止まりません…‼︎更新いつも楽しみにしています! (2022年10月27日 20時) (レス) @page44 id: ab187a6c5b (このIDを非表示/違反報告)
ラグすぎるって - 応援してます! (2022年10月27日 19時) (レス) id: 62ead42611 (このIDを非表示/違反報告)
ラグすぎるって - 夢主ちゃんが幸せになりますように! とても素敵作品で続きがとても気になってハラハラドキドキしてます! 更新頑張ってください!! (2022年10月27日 19時) (レス) @page44 id: 62ead42611 (このIDを非表示/違反報告)
︎︎ラムネ - 毎日読ませて頂いてます 🙏🏻 とても素敵な作品ありがとうございます 。 (2022年10月27日 6時) (レス) @page37 id: a6303a4f88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年10月21日 20時