。我慢131 。 ページ44
【胡蝶side】
「っ…!!」
姉さんの頸に毒を打ち込む。
「毒なんて無駄よ?しのぶ」
笑いながら抵抗もせず刺されてまんまの姉さん。
「効き始めてるじゃないですか…!!」
姉さんも柱だった。
そんな簡単に倒せるわけない
傷はすぐ癒え、体力も減らない。
毒で頸は腐って脆くなってもすぐに分解される。
「っ…」
それでも殺らなくてはならない
例えそれが亡霊の姉だとしても
私は_____!!!
「ッ!!!!」
気づいたら刀を刺すのではなく
頸に降っていた。首に食い込む私の刀。
「…」
自分でも驚いた。
頸なんて私の腕力で斬れるわけないのに
そもそも私の刀は頸が斬れるように造られてない
それなのに私は…
腐ったこんな脆い頸、私なら斬れるかもって
思ってしまった。
しかし刀は頸の途中で止まる。
段々と毒を分解していく
「……」
____やっぱり___
首を斬らなきゃ駄目なんです
でも私には斬れない。
伊之助君に任せるしか_____
そう思った瞬間。
'
「しのぶッ!!!!諦めるなッ!!!
お前が斬れッ!!!」
「!!!」
……何言ってるんですか?伊之助君
私にはそんな力…
「1人じゃねェ!!俺がいるだろうがッ!!!!」
「…ッ!!」
そういった直後。
伊之助君が刀を私の刀を押す形で刀を降った。
______そして
「!!!」
伊之助君の刀により私の刀が押され、
姉さんの頸が斬れた瞬間。
灰になり一瞬で消えてしまった
'
「……」
'
静かさが残る中。ただ立ち尽くす。
…初めて頸を斬りました
その相手が例え最愛の姉の亡霊だったとしても
伊之助君が…仲間がいたから…
刀を握り、下を向いた瞬間
'
'
【____頑張ったわね、しのぶ__】
「!!!」
姉さんの声がし、頭を撫でられた感じがした。
前を向けば何もない。
「……」
____
【『しのぶちゃんのお姉さんはきっと、
分かってるよ?
…しのぶちゃんがどれだけ頑張ってるか』】
____
「っ……」
「しのぶ!!何泣いてんだッ!!
早くAのとこ行くぞ!!!!」
伊之助君に言われ、頬を触れば
涙が溢れていた。
「…そうですね、行きましょう」
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○○(プロフ) - 感動しました!今まででとても大好きになれた作品です。ありがとうございます笑 ! (1月9日 19時) (レス) @page50 id: 440a20ffd9 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 今まで読んできた占ツクの小説の中で一番感動しました 最高としか言いようがないです 素敵な小説ありがとうございました!!!!!!!!!! (8月14日 23時) (レス) @page47 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
とく(プロフ) - いい話すぎて泣きました😭今更ですが、完結おめでとうございます!! (7月17日 23時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - こういうお話大好きで、ボロ泣きしながら一気見させてもらいました!目が腫れております(笑)素敵な作品をありがとうございました。 (7月15日 10時) (レス) @page50 id: 47368c5abf (このIDを非表示/違反報告)
猫鈴 - 最初から最後まで読んで泣きまくりました。感動的で素敵な小説をありがとうございます (2022年11月17日 17時) (レス) @page50 id: 49c7725a4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2019年10月19日 10時