。我慢116 。 ページ29
【宇髄side】
「お前は何も守れない。」
地面に散らばるクナイ。
「…」
弟の顔を見るとどうしても思い出しちまう
_____
【「天元がお姉ちゃん守れたはずだろ!?」】
____
お前に似た顔の弟がいた
姉が死んだ時俺の胸ぐらを掴んで涙を流して言った
「派手にうるせーよ…」
…俺の手から命がこぼれ落ちるのは
兄弟を亡くしに亡くし続けたあの日からだ
「兄弟も守れず母親も守れず
里を抜け、逃げたお前に何が出来る」
「……」
そうだな、俺は逃げた。
あの里にいると母親のことも兄弟も思い出しちまう
罪悪感で押しつぶされる
そんなのが嫌で雛鶴達と里を抜けた。
「お前も俺もこの一族に生まれた宿命なんだ
受け入れろ。」
「受け入れたくねェに決まってんだろーが」
短刀で斬りかかってくるのを受け止めた。
その時だ
「短刀の稽古中に姉さんは死んだ」
「!!!」
いきなりなんだよ、そんなこと_____
'
「姉さんは自ら死を選んだ
わざと刀を己の心臓に突き刺した」
「…」
ンなこと知ってんだよ俺が1番
目の前で見たから俺が1番分かってんだよ
どうして止めれなかったと、どれほど責められた
親父にも殴られたな
母親の絶望した顔も覚えてる
弟の涙も
'
「お前はまた見てるだけだ
'
_____何も出来ない救えない」
その瞬間、弟の後ろに母親が現れた
「天元、どうして救えなかったの、?
あの人から…お父さんからみんなを守るって、
約束してくれたじゃない、…っ」
「……」
ああ、派手に約束したな、
''守れなかった''
悪ィ、救えなくて
脳裏にその時のことが一気に思い出される。
前を見てたらどうにかなっちまいそうだ
思わず目をふせた
その時。
「だからお前は弱い」
そういいクナイを投げられる。
「……」
体が反応したのに動かねェ…
'
___俺は______
'
'
'
'
'
「_____雷の呼吸_壱ノ型 ''霹靂一閃''」
「!!!」
突然目の前で稲妻が走った。
クナイは弾き飛ばされた。
これは…
'
'
「アンタなにショボンしてんの!!??
気持ち悪いんだけど!!!!?
いつもの派手派手どこいったのさ!!」
「善逸……」
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○○(プロフ) - 感動しました!今まででとても大好きになれた作品です。ありがとうございます笑 ! (1月9日 19時) (レス) @page50 id: 440a20ffd9 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 今まで読んできた占ツクの小説の中で一番感動しました 最高としか言いようがないです 素敵な小説ありがとうございました!!!!!!!!!! (8月14日 23時) (レス) @page47 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
とく(プロフ) - いい話すぎて泣きました😭今更ですが、完結おめでとうございます!! (7月17日 23時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - こういうお話大好きで、ボロ泣きしながら一気見させてもらいました!目が腫れております(笑)素敵な作品をありがとうございました。 (7月15日 10時) (レス) @page50 id: 47368c5abf (このIDを非表示/違反報告)
猫鈴 - 最初から最後まで読んで泣きまくりました。感動的で素敵な小説をありがとうございます (2022年11月17日 17時) (レス) @page50 id: 49c7725a4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2019年10月19日 10時