【鬼滅の刃】。我慢 。

。我慢47 。 ページ48

'



月明かりに照らされ、


キラキラと光るガラス細工破片



''あの時''と一緒。





『......』



ただ、ただ、座り込んでいた。







あの後気を失っていて、


起きたら周りには上弦の弍も、肆もいなくって


弍の羽織っていたものだろうか、


羽織がかけられていただけ。





首から血は伝っているけど

深く切られてないから平気だ



特に外傷もない、痛いところもない。



.....右手になにか書かれたようだっだが、

右手を見てもなにも書かれてもいない。






......なんだったんだろうあれは





『.......』




考えるが、分からなくて、





とにかく上弦の弍と肆が

現れたことをお館様に伝えた方がいい




そう思い、立ち上がった。




その瞬間。






『あっ、』





髪からスルッと、簪が羽織の上に落ちる



上弦の弍に拘束されてた時に


暴れたせいか、緩んでいたらしい



羽織の上に落ちてよかった.....


じゃなかったら壊れてしまう＿＿＿






そう思いながら、簪を手に取った





『っ......』









＿＿＿＿＿＿


【＿＿＿＿求婚、あなたを護る〜とかだよ？】


＿＿＿＿＿＿





ふと、上限の弍の言葉が脳裏に浮かんだ





『.......』




＿＿＿＿＿＿


【お前に似合うと思った】

＿＿＿＿


【綺麗だな お前も簪も】

＿＿＿＿＿






.......やめてよ、



お願いだから、思い出させないでよ、


苦しくなるの 今でさえも苦しくて仕方ないのに


これ以上苦しくなるじゃない


やめてよ、やめて、思い出させないで





＿＿＿＿

【へえ、さぞ愛されてたね、君
簪まで貰っちゃって幸せだね〜！】

＿＿＿＿＿





『.......』




だめだ、止まらない、

義勇さんのことで頭がいっぱいだ。




.......ねえ、義勇さん......









'







＿＿＿＿＿私の事本当に好きでしたか？




愛してましたか？


私はあなたの横にいてよかったんですか？


離れて正解ですか？



あなたを愛して.....よかったんですか？







簪を貰った時、

その意味を理解できなくてごめんなさい





今分かったって意味なんかないのに


今更遅いのに、



あなたのことを忘れようと必死だったのに



思い出しちゃったよ、思い出しちゃうよ









'









'








『.....義勇さんッ....』





初めて目尻が熱くなって、涙が溢れた







'









私は今もあなたのことが大好きです









会いたい、会いたいよ、義勇さん

。我慢48 。→←。我慢46 。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す