【鬼滅の刃】。我慢 。

。我慢15 。 ページ16

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『.......』



冨岡さんから結香さんの香水の香りがする


変わらない。


あの時と変わらない。


私の約束より結香さんを優先させたあの時から





......忘れっぽいんだな、仕方ないよね、



なんて思い込ませてたあの夜から。






『っ.......』





久しぶりに感じる冨岡さんの包容力。


手から伝わる体温。声音.......



それを壊すかのように結香さんの香水の匂い。




なんでも、許してたの、





だって......



抱きしめられるだけで、頭を撫でられるだけで




嬉しかったから。私ね、幸せだったの。





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.......でも








『じゃあ.....私は任務がありますので失礼します、』






初めてだった。



義勇さんの手から逃げたのは。




きっと周りも驚いてるだろう


私だって自分で

なんでこんなことしたのか分からない。





気づいたらその手を振りほどいてたの。







.......もう.......限界だったのかもしれない、









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.









1人で.....舞い上がるのは、悲しくなるのは




嫌なの......




あの香りに包まれるのも嫌なの、




あの夜のことを思い出すと同時に

どれだけ結香さんと一緒にいるか分かるから





胸が.......苦しくて苦しくて、仕方ないの




だから.......



初めて拒絶してしまった。






私が選んで、望んだ恋したのに








＿＿＿＿＿＿＿＿


時透side





どうせAが行っても怪我して帰ってくるだけ


そう思って名乗り出たがダメだった。




足でまといになるだけだよ


絶対に僕が行った方がいいのに









なんてずっと思ってたら






『じゃあ.....私は任務がありますので失礼します、』




そういい冨岡さんから離れたA。





みんなが驚いていた。




だって2人は恋仲で


Aは冨岡さんにベタ惚れだったんだもん






拒絶するなんて有り得ないでしょ？









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.......でもそうだよね



結香さんとずっといるからね、冨岡さん。







Aだって結香さんが来てからおかしくなったし






だからAが悲しむのはわかるけど





なんで.......





Aより冨岡さんのほうが悲しい顔してるの？









僕には理解し難い。

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