目覚めなくなった54日目. ページ7
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「荼毘さん！！話が違うじゃない！！」
「"守る"なんて一言も言ってねえよ」
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「っ…なんで名前を…！！！」
知るはずもないヴィランの名前を
知ってる夢樺さんに、
とうとう確信を得てしまった。
「おまえ…ほんとにっ…」
「なにがなんだか、私、わかんないよ、」
上鳴くんや、麗日さんだけじゃない。
みんなが動揺している。
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＿＿＿＿＿＿2人除いては。
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「おい夢樺。
…本当なのかよこれはよォ…」
「握りすぎだ。ボイスレコーダーが壊れる。
俺にかせ爆豪。」
「黙ってろ半分野郎!!!!」
この2人はやはり、状況を瞬時にとらえ、
行動が移せる人達だった。
そして
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、
、
、
「…ムカついたのよ…」
夢樺さんが口にしたのは、それだけだった。
「あ"？なにがだよ」
かっちゃんがさらに聞けば
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、
「Aちゃんが
必要とされたくて必死になってる姿が…」
「A…？」
唐突に出されたAの名前。
「なんでAが関係してるんだよ」
「轟くんも見てたから分かるんじゃないの？
いや、みんな分かるか…
私の埋め合わせとして
いつも使われたAちゃんの惨めさが」
「っ…」
「そんなつもりは…私ありませんわ！」
「嘘ばっか、みんな、使ってたじゃん
埋め合わせから逃げたくて、
必死に努力して抗ってるAちゃんを見て
劣等感にすごいひたった」
もう、誤魔化せないと思ったのか、
次々と真実を話す夢樺さん。
「Aちゃんが倒れた途端、
みんなそっちばっかで…
あんな女、ほっとけばいいのに」
「…っ」
夢樺さんの変わりように、唖然としてしまう
いや、これが本当の彼女の姿なんだ
僕達が見てきた彼女のほうが"偽り"だった
この場にいるみんな、
状況を理解しようとしていたが
やっぱり理解したくない人もいる。
「嘘ですわ！！」
「そ、そうだぜ！
どのみちAに首締められたしな、」
八百万さんと切島くんが足掻く。
見ていて、とても悲しい
しかし、そんな彼らにも夢樺さんは…
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「もうここまで言ったなら隠す必要もないしね。
…あれ、私が挑発して絞めさせたの」
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作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2018年7月14日 11時
