目覚めれなくなった80日目. ページ34
、
上鳴side
「＿＿＿つまり、遠近戦は＿＿＿＿＿」
、
いつもなら集中して受ける授業も、
ここ最近は寝不足が原因なのか。
集中できなくなっていた
「………」
いや、
…睡眠不足…だけじゃねえ……か。
、
脳裏に浮かぶのは
＿＿＿＿＿
『大丈夫。私は平気だよ』
＿＿＿＿＿
と、そういうA。
あいつの手はいつも震えていた。
どうしてもAのことを思うと、
頭がいっぱいになって、
制御がきかなくなってしまう。
今だって現にそうなんだ
、
"一人ぼっちで寂しくないか"
"強がってるんじゃないか"
"今日はどんな話をしよう"
常に頭はあいつのことでいっぱい。
それに…
＿＿＿＿＿
『ありがとう、上鳴くん』
＿＿＿＿
そうやって笑うあいつの顔を見ると、
不思議と気持ちが軽くなる。
しかし、ただたんにそれは…
自分の犯した罪が
軽くなったように感じるだけであり
それに溺れているんだ。俺は……
卑怯なやつ…
、
「………」
、
、
、
勉強もしてないのに頭は既にパンクしそうだ。
、
と、そんな時。
、
「おい上鳴。これ解けるか？」
相澤先生に名前を呼ばれ、慌てて前を見る。
そこには数式。
「あ、はい」
昨日勉強したところだから簡単だな…
「上鳴、あんたできるの？」
心配してか、耳郎が小声で言った。
「ああ、大丈夫だぜ！」
俺がそんなことを言うとか驚く周り。
それもそうだろう
いつもの俺ならテンパって周りに助けを求めるが、
成績を上げなきゃ夢の中には
行かせないと言われた瞬間。
やる気スイッチが
はいったように日々取り組んでいる
まあ、だから睡眠不足なんだけど…
それでも…！！！
そのおかげで
今の問題がスラスラと解けているんだ
相澤先生にも、少し感謝しねえーとなあ
そんなこと思いながら
自信満々で前に出ようとした。
、
、
、
、
、
、
しかし＿＿＿
、
、
、
、
、
、
「っ……」
目の前がぼやけ、
足に力が入らなくなる
「…あれ、」
視界が反転し、
、
、
、
、
そのまま俺は前から倒れていった。
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作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2018年7月14日 11時
