目覚めれなくなった78日目. ページ32
、
＿＿＿＿＿＿＿
あなたside
＿＿＿＿
＿
「なあ、何が原因なんだ？
教えてくれよA…！！」
上鳴くんに肩を掴まれる。
その手はひどく冷たい。
「っ…」
…本当に無理してきているんだとすぐに分かった
それと同時に、私が目覚めれたら…と、
強く思った。
、
肩をつかむ、上鳴くんの手を握り、
『…おかしいよね、…
…分かんなくなっちゃった…』
と、自分に呆れてながら言った。
、
「…わかんなくなったって、
どうしたんだよ、お前…！」
私が目覚めれるかもしれない最後のチャンスを、
自分で潰したのだ。
『わかんなくなっちゃったの…
目覚めれないってわかった時…
頭が真っ白になって、大事なことが霞んで…』
、
精神的におかしくなったのか、
体が信号を出したのか、
、
トラウマだけを消すように
なんで、夢の中に閉じこもったのか。
その記憶を無くした。
、
随分と前から思い出したくないと
強く思っていたことだったためか、
目覚めれなくなったとわかった瞬間、
精神的に本当にだめになったのか、
1番の原因となったことをトラウマとし、
消してしまったんだ
ほんっと、自分で馬鹿だなって思う
『……ごめんね…』
みんなに…無理させて…
思わず、上鳴くんの手を握る手に力が入る。
すると
、
「少しづつでいい、ゆっくりいこうぜ。
俺、お前に会いにくるから。
寂しい思いなんて、させねえから、」
手を握り返し、笑顔でそういう上鳴くん。
、
『っ……ありがとう』
この時の私は
上鳴くんにどれほど救われたのか計り知れない。
その言葉だけでも、私にとってはとても
心強いものであり、ありがたかった。
＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿
＿＿
、
「相澤先生の個性をやっても
目覚めれないのでしょうか」
「八百万君の言うとおりだ！もしかしたら＿＿」
『私もそう思ったんだけどね…
さっき、
相澤先生に言ったらそれは不可能だってさ』
夢の中で出会って、
目を見ても私の意識は、体は…
現実世界にあるから意味無いんだって、
そういう相澤先生が脳裏に思い出された。
「そうですか…
では他の方法を探しますわ！！」
「記憶に関連した個性を持ってる人たちに
協力してもらうのもありだな！」
目覚めれなくなった79日目.→←目覚めれなくなった77日目.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3141人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2018年7月14日 11時
