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午前業務がすべて予定通り終わり、一度会社に戻る。
1時間ほど前にソクジンから『了解』のスタンプが、ジミナからは「ここはどうですか?」という文と店の概要ページが送られてきていた。
2人に居場所を聞けば、会社への帰り道だと言うので、会社で集合してから店に行くことにした。ジミナが選んでくれた店は昔ながらの食堂で、メニューが豊富だと書いてあった。塩ラーメンあるかな。
「ただいま戻りましたー。」
ハリのない声で帰還を告げて、自分のデスクで2人を待つ。
5分もしないうちにソクジンの声が聞こえて、その2分後にはジミナの少し高い声がオフィスに響いた。
「すみません、お待たせしました!」
「大丈夫、俺とAもさっき戻ったばっかだから。」
「それは俺と同じか、俺より早く戻った奴のセリフだろーが。
お帰りジミナ。もう行ける?」
「はい!」
3人並んで、お昼行ってきまーす!と人がまばらなオフィスに叫んだ。受付の横を通り、「いってらっしゃいませ」と受付嬢の微笑みを向けられ会社の外へ。
店は歩いて10分程度の場所に在って、昼時だからかそこそこの賑わいを見せている。座敷に通され壁を見れば、書き込みに違わぬメニューの多さ。
お、塩ラーメンあんじゃん。あれにしよ。
「僕ジャージャー麵。2人は決まった?」
「俺塩ラーメンにする。」
「んー、僕とんかつ定食にします。」
「オッケー。すみませーん!!」
ひと通り注文を終えたソクジンが「で?相談って何?なんかやらかした?」と若干失礼なことを言い出した。それも深刻そうな顔で。
「そんな大げさじゃないよ。
今度知り合いと飯行くんだけど、どこがいいかなって。」
そう言うと「いや、適当で大丈夫だろ。」「ハジュニヒョンが好きなとこで良くないですか?」と返しが来た。
それでも悩んでるから相談してんだよ。
SUG、ん"ん"、ユンギからはどこでもいいって言われたけど、どうせなら喜んでもらいたい。いつも情けなく愚痴をもらしてばかりだから、ちょっとはカッコつけたい。俺のプライドにかかわるんだ。
という旨を丁寧にオブラートで包んで伝えた。
「え?何お前、気になる人とのデートでも考えてるの?」
「あー、だからハジュニヒョンこの間お持ち帰りしなかったんですね〜!」
俺の気持ちが何一つ正しく伝わっていない。どこをどう曲解すれば、ユンギが俺の気になる人になるんだ。
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ruru_chandayo00(プロフ) - 続き気になりすぎです、、ユンギ頑張って、、 (10月16日 14時) (レス) @page32 id: 9f9b345cea (このIDを非表示/違反報告)
にしむら - あわわ、好きすぎます...!更新嬉しすぎてぶっ飛びます!wwこれからも頑張ってください! (2022年12月24日 14時) (レス) @page32 id: d8014ebbb9 (このIDを非表示/違反報告)
Rara(プロフ) - また更新してくれていてこの作品大好きなのでとっても嬉しいです!!!更新頑張ってください!! (2022年9月26日 1時) (レス) @page30 id: d3a5a80530 (このIDを非表示/違反報告)
間宮るぎ(プロフ) - jimizukoさん» コメントありがとうございます。長らく放置していたら自動的に完結になっていました···。また少しずつ更新していきますので、見ていただけたら嬉しいです。 (2022年9月25日 18時) (レス) id: 686a146e94 (このIDを非表示/違反報告)
間宮るぎ(プロフ) - pcmtpokさん» いつもコメントありがとうございます!また少しずつ更新するので、見てくださると嬉しいです!よろしくお願いします。 (2022年9月25日 18時) (レス) id: 686a146e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:間宮るぎ | 作成日時:2021年8月12日 20時