My hero ページ1
*
今日は月に1回の自分へのご褒美デーだ。
月末の金曜日。
よその会社でよくある華金の飲み会は俺の勤める会社にはなく、やっても月の半ばである。
ありがとう会社の上司達。あなた方のおかげで俺は自分のご褒美に向かえます。
ついでに言うなら、もう少し俺の仕事の割合減らしてください。
仕事が終わればご褒美、と何度も頭の中で唱えながらいつも通り給料分の仕事をこなす。
給料いいから仕事もそこそこ大変なもんで...。まぁ、そんなのはどこの会社も同じだし、どうせその給料もご褒美のためのもの。頑張るしかない。
意地でも定時で上がるという信念のもと、今月も金曜日は定時である。よくやった俺。
「お疲れ様でしたー、お先に失礼しまーす。」
まだ仕事が残ってる先輩・同僚・後輩に向けて声を張り上げてオフィスを出る。
後ろから「お前も手伝えー!カン・Aー!」と聞こえるが無視だ無視。俺は今月も頑張った。
さぁ、ご褒美ご褒美。
会社を出て自分の車に乗り、目的の店に向かう。
店があるのは夜でも暗くなることがないネオン街。
周りの店はほぼクラブ。キャバレー、ホスト、たまにパブ。エトセトラ。
店から少し離れた駐車場に車を置き歩く。
短い道のりでキャッチに声を掛けられるがすべて断る。
お前らに用も興味もない。
約1ヶ月ぶりに訪れた俺の癒しの場。
「いらっしゃいませカン様。本日もお楽しみください。」
この店はこの辺でもかなり高級の部類に入るホストクラブで、サービス・スタッフともに良質だ。客もマダム層が多い。でも若い子もそこそこいる。
いつもの席に案内され、俺の担当と酒を待つ。
周りの女の子たちからの視線が痛かった。
わかるよ、スーツ着たおっさんがホストにいるのが珍しいんだろ?俺が君らでもそうなると思う。
「お待たせハジュニヒョン。久しぶり。」
俺の首に回された腕、いつもの香水、1ヶ月前と違うミントグリーンの髪に
肩口から聞こえた耳なじみのいい低い声。
「久しぶり
SUGA。」
俺の、ヒーロー。
834人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ruru_chandayo00(プロフ) - 続き気になりすぎです、、ユンギ頑張って、、 (10月16日 14時) (レス) @page32 id: 9f9b345cea (このIDを非表示/違反報告)
にしむら - あわわ、好きすぎます...!更新嬉しすぎてぶっ飛びます!wwこれからも頑張ってください! (2022年12月24日 14時) (レス) @page32 id: d8014ebbb9 (このIDを非表示/違反報告)
Rara(プロフ) - また更新してくれていてこの作品大好きなのでとっても嬉しいです!!!更新頑張ってください!! (2022年9月26日 1時) (レス) @page30 id: d3a5a80530 (このIDを非表示/違反報告)
間宮るぎ(プロフ) - jimizukoさん» コメントありがとうございます。長らく放置していたら自動的に完結になっていました···。また少しずつ更新していきますので、見ていただけたら嬉しいです。 (2022年9月25日 18時) (レス) id: 686a146e94 (このIDを非表示/違反報告)
間宮るぎ(プロフ) - pcmtpokさん» いつもコメントありがとうございます!また少しずつ更新するので、見てくださると嬉しいです!よろしくお願いします。 (2022年9月25日 18時) (レス) id: 686a146e94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:間宮るぎ | 作成日時:2021年8月12日 20時